side にのちゃん
あ
違くてっ!
あの
考えてたぞ!
もうさ、
名前つけらんないけど
もう、もう
掴まえて
そんで
言う。ってさ…
ソファに並んで座って
オレの肩を抱き寄せたまま
たもサンのこと話してたかと思ったら
パッとその手を離して
オレに向き合うように座り直す。
違くてさ、
この話じゃなくて
なんか
ぽつぽつと思い出を語る、
みたいな口調だったのに
急に焦ったみたいに
もごもごして
改めて
オレの両肩に
両手をふんわりとのせて
腕の長さの分だけ距離を取って
寄り目になりそうなくらい
真剣に見つめてきた。
睨まれてる、と言ってもいいくらいだ。
え?
どしました?
かずなり。
まだまだ新居は建てられない。
「あ…あ?
はい……ですね」
ん?
けど
一緒になろ。
一緒に暮らそ。
え?
こうしてさ、
時々お泊りしてるけど、
そうじゃなくてさ、
一緒になろ。
もうさ、
結婚しよ。
「は?」
わかってる。
日本の法律では
まだ
できないって。
でもね、
この言葉を使いたい。
「それは…
公表するの?
ふたりのこと
認めてもらいたいってこと?」
それはね、いいんだ。
認めてもらうとかは
もうさ、構わない。
今も
ふたりのこと
ネタだと思ってる人達と
ホントだと思ってる人達と
両方いるでしょ。
それで
全然いいと思ってる。
けどね
この言葉を言いたい。
同居とか
同棲しよ、とかじゃないんだ。
そっか。