side おーちゃん







『なっ?!……』



白井さんは
もう何も言えなくなって

これが"絶句"ってヤツ?
って
急に余裕出てきたんかな、俺。





部屋ん中にいる
乱のメンバーとマネ陣が
緊張で固まってる。
丸井山さんも
ゆったりした口調の割に
いつもと違ってキリッとしてる。
……当たり前か。
副社長にたてついてんだし。


白井さんは
たぶん
何を言えばいいのか
ホントにわからなぃだろな。
口元がヒクヒクしてる。





「コンサートのタイトル変えない、です」

仕方ないから(です)付けた。

「俺たちには
美しい世界が見えてる、から…です」





『知らんぞっ!どうなっても!
事務所は認めんからなっ!』

俺をにらみつけて怒鳴ってる。

『それになっ!
丸井山も黒蝦も許さんっ!』

2人を指差して
顔色は真っ赤を通り越して
ドス黒が混ざってる。
両目がスゲぇ血走ってるし。

"血走る"って
走るって
昔の人はドハマリの言葉選んでんなぁ、って
今日2回も感心しちった。





なんか
そんなこと思ってたら
白井さんは
会議用長テーブルの上に並んだ資料を
手で払い落として
部屋から出て行った。