(K)




唐衣を着たその天上人🪶は


恭しくお辞儀をした。




かささぎ🪶「申し訳ない。


烏🦅どもが無礼を働いたようで。


お詫びに月🌓の御船でお送りします」


K「月の御船・・・?」


S「いや、車で来ていますので


そのような心遣いは無用です」


かささぎ「お車ごとお送り致します」


K「車ごと・・・?」





次の瞬間。


僕らは車ごと大阪平野の上空にいた。


星降る夜に


天野川から星が丘を北上し


淀川の流れを遡り


さらに琵琶湖の淵をぐるりと周り


やがて比叡の山並みから


賀茂川を下って


京の都へと降りてきた。





はじめは疑い深く構えていた先生も


あまりに美しい夜の大阪平野と


湖鏡月を照らす鳰の海(琵琶湖)


さらになだらかな京都盆地に


ぼんやりと浮かぶ人々の灯りに


溜め息をついた。





空には天の川が


地には琵琶湖水系が


今もその営みを続けている。


僕と先生は


手を繋いだまま


この不思議な旅を楽しんだ。




*ララァさんのお写真です*






どこまでが現実で


どこからが夢だったのか・・・





先生とふたり


吉田の家に帰って来たのは


日付が変わる頃


上弦の月はそのまま西へ


沈んでしまった。





かささぎ🪶の


渡せる月🌓の 御船にて


京の都に 今帰り来(き)ぬ


和宮♡和子


かささぎ🪶が船頭をしてくれて


月🌓の御船に乗って京都に帰ってきたよ






夜空には


織姫星と彦星が・・・


そして幾千万の星々✨が・・・


燦然と煌めいていた。





(明日、エピローグと後書きをアップします)