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(和)
その日の朝は。
よしえさんのキッチンカーまで
大ちゃんに送ってもらった。
車を駅近くの駐車場に停めて
ふたり並んで歩いていたのだけど・・・
キッチンカーから出てきたよしえさんが
その足をピタっと止めた。
僕はもう胸がいっぱいで
大ちゃんの気持ちを考えても
よしえさんの気持ちを考えても
嬉しくて嬉しくて
喜びが胸に満ち溢れて
僕の目からポロポロと涙が零れた。
だって・・・よしえさん・・・
よしえさんも震えてるやん。
大ちゃんが一歩ずつ近付くのを
僕の隣にいる大ちゃんを
その目に映したんやろ?
だから・・・
肩を震わせて
後ろを向いて
エプロンを目に・・・当ててはるんやろ?
あの気の強い
お父さんには塩を撒くよしえさんが
立派になった大ちゃんの姿に・・・
・・・泣いてはる・・・
この瞬間。
天国に逝ってしまった母さんを
僕は思い出していた。
・・・母さんも。
今、僕を見たら泣いてくれる?
あんなふうに、肩を震わせて
エプロンを目に当てて泣いてくれる?
大ちゃんが一歩ずつ近付いて
智「母ちゃん」
よしえ「・・・ん・・・」
智「こいつが、世話に・・・あれ?」
あ。僕のこと、探してる。
慌てて駆け寄った。
智「なんでお前まで泣いてるねん」
だって。
嬉しいからやん。
感動して勝手に涙が出てくるねん。
智「母ちゃん」
なかなか泣きやめないよしえさんの肩を
大ちゃんが優しくポンポンした。
よしえ「大きく・・・なったね・・・」
よしえさんの手が
遠慮がちにそっと・・・伸びて・・・
大ちゃんの髪に優しく触れた。
大ちゃんは照れ隠しに
頭をぽりぽり掻くと
次の瞬間、僕をぐいっと引っ張って
智「母ちゃん。こいつ、俺の人」
和「・・・/////」
ちょっと。
恥ずかしいやつ。
よしえさんの顔が見られへん。
僕は慌てて頭を下げた。
・・・あ・・・
影が・・・三つ。
太陽に背中を向けているから
落とした目線の先に伸びる。
それは・・・仲良く重なりあって・・・
よしえさんと大ちゃんと僕・・・
それはまるで家族のようやった。
まるで・・・
はじめから
ひとつの家族みたいに・・・
ぎゅっとひとつの塊になっていた・・・
