(智)





雅紀の変貌ぶりに驚いた。


女装してた・・・





智「お前。まさか」


雅紀「そんな怖い顔しないでよ」


智「翔は知ってるのか?」


雅紀「翔ちゃんがいなくなったんだ。


俺は。どんなことをしても。


翔ちゃんを探し出す」


智「まさか・・・情報を集める為に


お前・・・男と寝てるんじゃ・・・」


雅紀「情報収集の為ならなんでもする。


・・・けど。そこまで落ちちゃ、いない」


智「そうか。それなら・・・よし」





潤「智さんからこっちに来るなんて


珍しいね。いつも一匹狼なのに」


智「力を貸して欲しい」


潤「キャンキャン煩い秘密の恋人は?」


智「・・・攫われたんだ」





潤と雅紀が顔を見合わせた。





雅紀「なんだって?」


潤「翔さんも、同じところにいるかも」


智「ふたりの共通点としては・・・」


雅紀「翔ちゃんは撫で肩で」


智「和は猫背だ」


雅紀「翔ちゃんは賢くて」


智「和も賢いぞ」


雅紀「翔ちゃんは俺の恋人で」


智「和は俺の恋人だ」






再び三人、顔を見合わせた。






潤「攫われた場所に


何か痕跡が残っているんじゃないかな?」


智「焼け跡だぞ」


雅紀「行ってみよう」





俺たちは、和が潜んでいた場所に


三人で向かうことになった。





雅紀「合言葉を決めておこう」


潤「合言葉?」


雅紀「いざとなった時には。


昔からのアナログなやり方が一番だよ」


潤「兄弟、でどう?」


雅紀「んーーーー、もうひと捻り」


智「メッツ兄弟は?」


潤「メッツ兄弟?」


雅紀「いいね、それ」






俺たちは「メッツ兄弟」を合言葉にした。






潤「智さん。あのさ。


聞きにくいんだけど。


どうして時々股間押さえてんの?」


智「んーーー、なんでだろう。


夢に見るんだ」


潤「どんな夢?」


智「ハサミ✂︎でチョッキンされる夢」





ふたり、慌てて股間を押さえてた。





雅紀「なんか、やっちゃったの?」


智「なんかって、何?」


雅紀「浮気、とか?」


潤「後ろめたくないなら


そんな夢見ないだろ」


智「後ろめたくなんか、ないない。


だって俺。和ひとすじだもん。


和にしか勃たないって」


雅紀「俺だって翔ちゃんひとすじ〜♬」





雅紀が女装してくれてたおかげで


俺たちは怪しまれずに


廃墟と化した焼け跡へと


潜入できた。





「おい。ここから先は危険だ」




陸上自衛隊がバリケードで守っている。


不明者一覧に・・・和の名前・・・


身元判明者には二重線を引かれている。


まだ和のBODYは見つかっていない。






雅紀「子どもとはぐれてしまって」





よよ、と泣き崩れる相葉ちゃん。


ここで身分証を出すと


めんどくさいことになる。





「母親と、そっちは誰?」





潤「父親です」


潤が雅紀の肩を抱いた。


智「オジサンです」


俺はふたりの背中に腕を広げた。





「1時間だ。1時間だけ」





雅紀「有難うございます」




俺たちは焼け跡へと入って行った。