(和)

 

その夜。

 

再び有馬の湯を浴びて抱かれた後。

 

僕たちの静かな時間が流れていた。

 


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*ララァさんのお写真です*

 

 

 

智「サンタさんに貰った一番嬉しいものは?」

 

和「サンタさんなんて、いないよ」

 

智「クリスマスは・・・どうしてた?」

 

和「バーバがクリスチャンなんだ。


だから小さな頃は


教会のクリスマスに行ってたな」

 

智「教会でバイオリン、弾いたことあるよ」

 

和「僕もある。パイプオルガンやピアノも。

 

小さな頃は辛くなかった・・・


讃美歌は簡単だったし」

 

智「出来なかったこと、叶えてやるよ。


なんでも」

 

和「なんでも・・・か。


ケーキはさっき食べたし。


美味しいディナーも。


キスもセックスも。


ドライブも乗馬もしたよ。

 

・・・智とピアノも弾いたね・・・」

 

智「何をしているときが、一番楽しかった?」

 

和「・・・智とすることなら何でも。

 

なんでも楽しい。

 

だけど・・ピアノを弾いたとき、心が躍った。

 

まるでキスするみたいにどきどきして

 

音を合わせるのは


カラダを合わせるみたいに・・・感じた」

 

智「・・・まじか・・・」

 

智の美しい顔が近付いてくる。

 

見ていたい。

 

その綺麗な眉も睫毛も・・・

 

高く通った鼻筋も・・・

 

智「今、ピアノもバイオリンもないから

 

お前、・・・楽器になれ」

 

僕は再び愛された。

 

ねえ・・・ずっと抱いてもらえる?

 

この時が終わってほしくなくて

 

そのカラダを力の限り抱きしめ返した・・・