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 平清盛を討たんとクーデターを画策して露見、鬼界島に流された俊寛。帰参の夢がかなうも、妻の死を知って、使いの瀬尾太郎を切り、乗船を拒否された丹波少将成経の妻となった海女、千鳥を本土への船に乗せます。それでも都への思いが募る俊寛は船を追って何度も「おーい」と叫ぶんです。

 もう何度目かの幸四郎の俊寛。俊寛は魂の芝居だから、幸四郎には期待できる。ただ、魂の芝居は疲れちゃうので日によって当たり外れがあるかもしれない。

今回のお芝居では中村芝雀が千鳥を好演。薩摩言葉の口説きも、俊寛への助太刀も千鳥の健気さがにじみ出て印象深い。

注目したのは幸四郎俊寛のエンディング。海にせり出した岩場から、「おーい、おーい」と手を振るシーン。
吉右衛門は最後に松の枝を折り、バランスを崩したように、今にも客席に落ちそうな勢いで船を見送った。
勘三郎は散々に叫んだあと、満足そうな笑み浮かべた。

そして幸四郎は、ただ呆然と見送った。幸四郎的シュールレアリズム。だね。

画像はJTBのHPからいただきました。
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