今年は若手の踊り手より円熟の境地に入った人間国宝の皆様の舞が素晴らしかった。
1位 藤娘 10月昼
中村芝翫丈,傘寿を祝う藤娘。数えの傘寿でありますが,80歳でございます。傾城反魂香の吃又が描いた絵の中から飛び出した藤の精は可憐でおちゃっぴいなのであります。これを舞踊という芝居表現で演じきった芝翫丈の力量にただただ敬服した次第でありました。
2位 京鹿子娘道成寺 3月夜
坂田藤十郎丈の京鹿子娘道成寺。一生青春の約束どおり峻烈で精緻,一点の曇りも迷いもない動き,されど押し付けがましさがない。団十郎の押戻しもあって,俺は藤十郎と団十郎の押戻しを見たのだ!と後々語るような舞台でした。
3位 お祭 1月昼
1月の昼の部は,初日に行ったせいもあって,役者の間での呼吸が今一歩に感じられて,少し茫然としてしまったのです。そして最後にイナセな団十郎の鳶頭が登場してお約束の一言。
「待ってました」
それまでの幾分モヤモヤとした気持ちが,正月の朝日の如く雲の間から光芒を射すようにキラキラと晴れていったのを思い出します。
1位 藤娘 10月昼
中村芝翫丈,傘寿を祝う藤娘。数えの傘寿でありますが,80歳でございます。傾城反魂香の吃又が描いた絵の中から飛び出した藤の精は可憐でおちゃっぴいなのであります。これを舞踊という芝居表現で演じきった芝翫丈の力量にただただ敬服した次第でありました。
2位 京鹿子娘道成寺 3月夜
坂田藤十郎丈の京鹿子娘道成寺。一生青春の約束どおり峻烈で精緻,一点の曇りも迷いもない動き,されど押し付けがましさがない。団十郎の押戻しもあって,俺は藤十郎と団十郎の押戻しを見たのだ!と後々語るような舞台でした。
3位 お祭 1月昼
1月の昼の部は,初日に行ったせいもあって,役者の間での呼吸が今一歩に感じられて,少し茫然としてしまったのです。そして最後にイナセな団十郎の鳶頭が登場してお約束の一言。
「待ってました」
それまでの幾分モヤモヤとした気持ちが,正月の朝日の如く雲の間から光芒を射すようにキラキラと晴れていったのを思い出します。