命日 | トンちゃんの芽吹きやなぎ

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私(トンちゃん)時々知的障害者の息子、愛猫うめ(梅)、さくらの話などをエッセイっ風に書いています。

太郎兵衛です。


こんばんは。



今日は 親父の命日だ。


親父が風呂に入っていて 母ちゃんが…。


晩ご飯 直ぐに食べる?


いいや もうちょっと後で食べる。


この会話を最後に 父ちゃんは 黄泉の国に行った。



母ちゃんから 電話がかかり…。


父ちゃんが風呂場で倒れて 今 医大いるんやけど


もうあかんかもしれん。


エッ 嘘やろ?


3日前に 父ちゃんと しゃべったがな。



真夜中車を飛ばし 家に着いたときには


近所に住む 弟夫婦も居て


親父は 家に戻り もう何も言わない親父と化していた。



親父の頭からは シャンプーの良い香りがした。


誰にも迷惑も掛けず 自分で自分の身体も洗って 逝った。


死に方に 理想があるのなら…。


理想的な死に方やなぁ~。


羨ましいなぁ~。


そうやなぁ~。


こんな死に方もあるねんなぁ~。



親父が死んで 初めて分かったこともあった。


それは…。


お通夜と葬儀に 親父の会社の人が来てくれて


親父がお世話になりましと言ったら…。



君 顔はお母さんに似てるけど


お父さんの 話し方と そっくりやなぁ~。


初めて会って ビックリした。



お通夜の席で…。


俺は 会社での親父は どんな親父だったんですか?


と 親父の会社の人に 聞いていた。


君 その時 ちょっと冗談を言って 笑わしたやろ。


君のお父さんも 人を笑わすのが 上手やったんやで。


一瞬 場が明るくなるんや。


やっぱり親子や 似てるなぁ~。


関心したで。



俺は ず~と 母親似だと思っていた。


親父になど 似ていないとさえ思っていた。


が…。


親父を知る 会社の皆は 俺が 父親に似ていると言った。



俺は 会社での親父を 知るよしもなく


家では ぼ~とした 親父のように見えていた。


しかし…。


冗談好きで 律儀で曲がったことは嫌いで 正義感も強かった。


と 言う。


融通が利かないこともあったけどな…。


親父らしくて良い。



もっと早くに 似ていると知っていたら…。


もう少し 違った 接し方もあったのではないか


それだけが 心残りでならない。



父ちゃん 母ちゃんも元気やで…。


そっちに逝くのは もうちょっと先やと思うけど


逝ったときには 道案内頼むわ。


それまで 母ちゃんも含め 見守ってや。