結局のところ許してしまうことに

なるのだが、

クマオの浮気は胸がヒリヒリする。

それが実際に起きたことならもちろんのこと、

私の妄想の中の出来事であっても

またただのちょっとした予感めいたもの

であったとしても。

 

 

で、ふと思った。

クマオはどうなんだろうと思って

尋ねてみたくなった。

(全く私っていろんな角度から

 核心をつく質問を思いつくものだぜ

 なんて思いながら)

 

 

「私な~

 クマオさんが誰かとセックスしてると

 思うと胸がヒリヒリすんねん」

 

「・・・」

 

もうこの段階でクマオがギョッとした顔を

している。

 

 

「いや、でも私はな~

 もうこの先誰ともセックスはせーへんと

 思うねんな。

 ほんなら、クマオさんは私のことで

 胸ヒリヒリするなんてことは、

 この先もうないってことやん?」

 

 

「・・・・」

 

 

「でな、思ったんやけどさ、

 私がクマオさん以外の人に

 こんなふうに手料理作って

 いっしょに食べて飲んで楽しい時間を

 過ごしたとしたら、

 クマオさん、どう思う?」

 

 

「それがしたいってことを言いたいんか」

 

 

「ちゃうねんちゃうねん。

 いや、何が言いたいかっていうとな、

 クマオさんが他の人と遊びでセックス

 することと、

 私が他の人に手料理ふるまって

 いっしょに食べたり飲んだりすることは

 遊びとして同等ってことが言いたいねん」

 

 

「・・・・」

クマオ、一瞬ポカンとした顔をしたが

続けた。

 

 

「で、私はな、クマオさんが他の女の子と

 デートすることを、

 いくら遊びやったって言われてもな、

 やっぱり胸がギュって痛くなんねんな。

 クマオさんも私が他の人にごはん作ったら

 イヤな気持ちするんかな?

 それとも何も思わへん?」

 

 

「つまり、

 りこはボクが遊んだら遊び返すってことが

 言いたいねんな?」

 

 

「いや、だからちゃうねんて。

 今そんなこと言うてないねんて。

 ただクマオさんの心がヒリヒリするかどうか

 ってことが知りたいねん」

 

 

「・・いやそらちょっとイヤやで」

 

 

「え? 

 イヤなん?

 ふ~ん、やっぱりそうなんや。

 うん、わかった」

 

 

「・・・・・」

戸惑った表情のままのクマオ。

 

 

 

今思い出しても

まわりくどって自分で思ってちょっと

笑えるが、

最近は思ったことはとりあえず何でも

クマオに言ったり尋ねたりするように

なった。

以前のように自分の胸に置いておくことが

できなくなった。

程度こそあるが

おおむねそれはいいことだと思っている。

 

 

そして繰り返しそうすることを

どうか怒らないで許してほしいとも

言っている。

 

私の心、リハビリ中だからと。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こちらは

制服化しているほど。