それからも
クマオは帰らなかった。
私は半分眠りながら
クマオのアホな話を聞き、
時々ガバっと身を起こしては
詰問したりを繰り返した。
だけど
いよいよ力尽きた。
「クマオさん、
何で?
私はずっとクマオさんとの
日常を守りたかったのに。
何でそれを壊すようなことを
するの?」
それまでずっと冷静でいようと
していたけれど
とうとう私は泣いてしまった。
いったん泣き出すと
止めることはできず
声をあげて泣きじゃくって
しまった。
「前ならピンがいてくれたけど
今度は一人で
乗り越えなあかん・・・」
クマオが身を乗り出して
私を抱きしめた。
そしてクマオも泣きだした。
「ほんまやな。
そうやな。
ボクだってそうやねん。
りこがおらんとあかんねん。
りこを一生守りたいねん。
何があってもりこを守りたいねん。」
守りたいなら
何故壊すことをした?
そんなことを嗚咽しながら言った。
「そうやな。
ほんま、ボク頭おかしいよな。
自分でも病気かなって思うねん。」
「病気とか言わんといて。
それ言ったら
罪が軽くなると思ってるの?」
「違う・・・」
眠くて意識が飛びそうになりながら
言った。
「会いたいけど
会わない方がもういいのかなと
思えてきた。
でもそう決めてしまう前に
もうちょっと時間がほしい。
もうちょっと話し合って
どうするか決めたい。」
そう言うと
わかった。
りこの思うようにしてくれたらいい。
りこを大切に思ってるねん。
ごめん。
そんな言葉をしきりに
言っていた。
それを聞きながら
泣きつかれて私は眠りに落ちた。
