何でもかんでも
クマオが買ってくれることに
私は慣れてはいけないと
いつも思っている。
いつも思っているけど
やはりどこかでそれが当たり前に
なっているところもないとは
言い切れず。
だけど
「買ってほしい」と
真剣にねだったことはこれまで
おそらく一度もないと記憶している。
たまに冗談で、
「クマオさんに買ってもらうわ」
なんて言うと、
クマオが変顔しながら、
「えらいこっちゃ」と言ったりするのを
楽しむことはある。
あ、たまにケーキやスィーツの
おいしそうなのを見つけた時に、
「クマオさん、
これ、買って~」なんて言うのは
ある。
基本、
洋服や小物、私の趣味の器など、
わたしが自分で買うつもりでいても
クマオがお会計してしまう。
ありがたいなぁと思いつつも
もし妻の立場ならそうなのかなとも
思ったり。
(いや、でも妻じゃないからな)
先月クマオがオペ入院する前に
万が一のことを思ったのか、
クマオが自分の財産的なものの
数字を私に見せてくれた。
自分が先に死んだら、
今のままだとこれらは弟に行き、
それが先行き弟のあの不仲な嫁や
子供たちに渡ると思うと耐えられない。
これは全部りこに渡るように
手続きしておくから
安心していてくれたらいいとか
言っていたが、
まぁそんなことは当てにもせず
その気持ちだけでじゅうぶんだと
聞き流すのが賢明だということは
さすがの私もわきまえているところだ。
それでも
時々この男って信じられない、
こんな男もうイヤだと思うことも
あったりする私は
やはり感謝が足りないのかも
しれないとも思うが、
クマオに心から感謝するって
いうことは
クマオの嘘や裏切りとか
あのフキハラなんていうのも
さらっと流して、
「これだけのことをしてもらって
いるのだから」と
大目に見ることも含まれているのだ
ろうか。
わからなくなる。
