「りこの誕生日の
プレゼント
何も考えれてないねん」
ここ数日の間に、
三回クマオが言った言葉。
最初はふ~んって頷きながら
黙っていた。
二度目は「別にええよ」と
言った。
三度目はこう言った。
「それなら
遅延損害金もらって
洋服や靴やもろもろ
たくさん買ってもらうことに
なりますが」
クマオは
それで済むなら楽ちんだと
言わんばかりに、
大きくうなずいて
「オケオケ」と言った。
それから
「りこの好きなところに
旅行に行くのは?」と
付け加えた。
それでいい。
別に全然それでいいんだけど。
だけど
それならプレゼントないのと
同じやんとも思っている自分が
いる。
ちょっとぐらいは考えて
サプライズしてほしいというのが
私の本音の部分にあるのだろうな。
ま、いいんだけどな。
こんなふうにいろいろ余計なこと
考えてしまうから
結局誕生日ってめんどくさいことに
なる。
なんて言いながら
さぁ、何買ってもらおうかと
意気込んでもいるから
自分で自分がわからない。