映画「エゴイスト」の話を
クマオにした。
ここのところ忙しいクマオは
ネトフリでさえ映画を観る時間が
ない。
「いつかいっしょに観よね」と
言いながら、
わざわざあらすじを
かいつまんでかいつまんで
話したのにはわけがある。
映画後半、
鈴木亮平扮する「コウスケ」の
恋人「リュウタ」の母親を支えて
いるその「愛」が
クマオのそれと被ったからだ。
そして
私が話終わるまでに
クマオはやっぱりこう言った。
「それ、めっちゃわかるわ~
ボクもそうする・・」
観てもいないのに
まるで観たかのように目を
うるうるさせている。
「やっぱり⁉
わ~
私も観ながらクマオさんもきっと
コウスケみたいにするやろなって
思えて、
何かクマオさんと被ってさ」
「うん・・
ボクはな、
いつもりこに押し付けてんねん。
りこにとっては迷惑かもしれんのに
ボクはボクのエゴでりこにいろいろ
させてもらってる・・・」
「させてもらってる?って何よ!
クマオさん、
私はしてもらってしてもらって
してもらいすぎ。
でも、私はそれが嬉しくて、
幸せでたまらんのよ」
そう言うと
満足そうに微笑んでいる。
エゴか愛か。
それは受ける側が決めることなのかも
しれない。
クマオは女好きでカッコつけで
嘘つきで
どうしようもないところがあるのも
事実だが、
こんなピュアな面もある男なんだったと
やっぱり思う。
私はクマオを大切にしよう。
