穏やかな日常の中で
なんの心配も不安も感じてなくても
幸か不幸かクマオの些細な変化に
すぐに気づいてしまう。
どうして今日は
そんな服着てるのだろうかとか
どうして今日はこんな時間に
なるのだろうかとか
どうして今日はそんな言い方なのかとか
数えだしたらキリがないぐらいだ。
そして
何も起きていないうちから
ネガティブな妄想が始まって
まるで現実に起きたかのように
どよんとしてしまうのが私だ。
そして私自身、
そんな私に疲れてしまい、
できればこんな私の正反対の私に
なりたいと願っている。
ある時、
クマオのことで
どうにもこうにもモヤモヤして
どよんどよんになってしまいそうに
なった時、
またこんな自分に向き合うのが
ほとほと嫌でふと口に出した。
「ま、いっか~」と。
そうしたら
本当にどうでもよくなったような
気がした。
それから
モヤモヤするたびに
「ま、いっか~」と心に上塗りするように
している。
多少効果は感じている。
先日も
ドライブ中にクマオのスマホに着信が
あった。
ナビの画面に携帯番号が表示されたが
クマオは一瞬ピクリとしただけで
電話に出なかった。
変な空気が流れた。
その後立ち寄ったサービスエリアで
クマオは誰かにラインをしていた。
トイレから出てきた私は
その様子を見てやっぱり
どよんとなる。
誰?
心当たりはいくらでもあるのが
哀しいところだ。
トイレから戻り目を伏せがちにして
車に戻った。
だけど。
あ、そうだ。
こんな時は、「ま、いっか~」だったと
心の中で「ま、いっか~」とつぶやいた。
とたんに雲が晴れたような気がした。
偶然にも車はちょうど高速道路の山合いを
抜け車内に太陽の光が差し込んだ。
不思議とどうでもよくなった。
お互い部屋着で過ごす夜。
この日は偶然にも
二人とも赤ソックスの
おソロの足元。
これはとても暖かい。
以前ここのメーカーのものを
息子に買った。
もう何年にもなるが息子は
まだ着ている。
そういえばクマオへのプレゼントは
これにすればよかった。
すっかり忘れていた。
来年のクリスマスにはこれを
と思っている。

