めちゃくちゃ寒かった

金曜日。

クマオは梅田まで接待の飲み会に

出かけて行った。

 

久々の一人の夜は

ごはんも作らずありもので済ませ、

のんびりできるのは嬉しいが

純粋に寂しいと感じた。

 

「純粋に」と言うのは

以前のようにクマオに対する

猜疑心や不安感を抱かなかった

という意味で「純粋に」だ。

 

テレビをつけなかったら

無音の部屋で

ただぽつねんといる自分。

クマオがいなかったら

私は本当に孤独なんだなと

改めて思った。

 

 

・・・・・・・・・・

 

 

クマオの帰りは遅かった。

最寄り駅に着いたと連絡があった

のが午前0時過ぎ。

寒波による強風が原因で電車に

遅れもあったりしたせいか

タクシー乗り場は長打の列だと

言う。

 

 

やっぱりな。

そんなこともあろうかと

夕方クマオにラインを送っていた。

 

「みぞれが降って

 嵐みたいに風が強くて

 超寒いから気をつけてね」。

 

本当は、

「電車が遅れるかもだから

 早めに帰って来たほうがいいよ」と

送りたかったのだが、

接待とは言え久々に出かけた飲み会に

「早く帰って来い」的なことは

言われたくないだろなと

緩めの表現にしたのだったが、

 

やっぱりアホなクマオには

どストレートに言わんと

あかんかったのか。

やれやれだ。

 

 

それにしても

こんな寒い夜に長打の列。

小さな駅界隈の道路では

走っているタクシーを拾うのも

大変だ。

 

これはかわいそうだと思い、

すでにぬくぬくとベッドに入って

いた私だが

意を決してベッドから出て

クマオのお迎えに向かった。

 

 

車を見つけると

走って乗り込んできた。

 

「ふぁ~

 ぬっく~!!!」とまず叫び、

 

それから、

「りこちゃ~ん、

 ごめ~ん」と

何度も言う。

 

いやいや

無事に帰ってきたのだから

そんなことは全然かまわない。

 

 

だって。

あの不安で不安でたまらず

クマオからの連絡があるまで

一睡もできず

まるで悪魔に憑りつかれたような夜の

あの自分と向き合わずにすんだのだから。

 

こんなの平気の平左衛門さと

心で思った夜。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

クマオが「家のお風呂より

りこんちのお風呂のほうが

温まるのはこれ入れてるからか!」と

納得している。

もう何度リピしていることか。