「明日10時な」
土曜日の別れ際、クマオが言う。
「10時?早くない?」
そう言うと、
「10時でいい」ときっぱりクマオ。
とは言っても、
クマオはいつも時間に送れる。
10時と言えば10時半。
10時半と言えば11時。
それがクマオタイムと心得ている。
そのつもりで準備していると、
クマオから電話。
時計を見ると9時40分だ。
どうせまた
「りこちゃん、ごめん、今起きた~」と、
聞こえてくるのかと思いきや、
「ボク、出れる」。
「え?
マジで?
私、まだあと30分はかかる」
「えぇぇぇぇ~」
いやいやいつも遅いからさ。
だから、今日雨なんか降ったのか。
そんなことを言いながらも、
本来、私は人を待たすのが苦手。
大慌てで支度した。
そんなスタート。
行き先は、
雪景色が残っている県中部の街。
同県の方ならおわかりだろうか。
ここはクマオのおばあちゃんの街。
街中にある古い歯科医院が
おばあちゃんの実家だとは、
ずっと以前に教えてもらった。
今日も車をゆっくり徐行して
その前を通るクマオ。
子供の時の思い出を話して
くれるクマオ。
それだけで私にも特別な思いが
沸き起る街、大好きな街。
そして、また器を物色。
今回の目的は焼酎用のカップ。
それぞれ別の窯元の作品。
お土産にと買ったのは、
コーヒーの代わりに黒豆茶が
入っている。
おいしかった。
さっきクマオが帰った。
帰り際、
「りこちゃん、いい週末やった?」
クマオが尋ねてくれる。
「うん!
楽しかった~」
ハグして、
耳元で、「大好き」と言ったら、
嬉しそうな顔をしたクマオ。
今さらでも、
やっぱり嬉しいものなんだなと思う私も
嬉しくなった。
今日のクマオはザノーネのタートルネックに、
このスエット。
そして珍しくこのデサントオルテラインのダウン。
っ23ひ





