予報通り、今週は急に寒くなった。

 

実は、ちゃんとしたダウンコートを

1枚も持っていない。

 

 

2年前の年末にクマオが

サプライズでプレゼントしてくれた

白のダウンブルゾンは

薄くて軽くて暖かく、

とても重宝しているのだが、

真冬用となるとやはりこの薄さは

心もとない。(と感じる)

 

最低腰は隠れる長さのものがいい

と思うのだ。

 

そんなダウンコートが、

あればいいとはわかっている。

あれば着倒すことになるだろう。

 

 

だが、どうしても手が出ない。

目がいかない。

 

つまるところ、ダウンが好きでは

ないのだ。

 

どんなに上等なダウンでも

それを着ると、自分らしい

着こなしを楽しめないような

気がしてしまうのだ。

(と、思い込んでいる)

 

 

 

つい数年前までは、

クマオも同様にダウンが苦手で、

どんなに薦められても、

「いや、ダウンは・・・」と

断っていた。

 

 

ところが、2017年。

クマオが女と付き合いだした

その冬。

 

クマオはいともあっさりとダウンを

購入した。

デサントの水沢ダウンだ。

 

おおよそクマオのイメージとは

かけ離れてはいたが、

当のクマオは、

ギアとして持っていたいとか何とか、

その時はそんなふうに言っていたように

思う。

 

 

だが、あの女との付き合いを念頭に置き、

ジュアルな服装にシフトチェンジしていたんだ

と、後で知ることになった。

 

 

 

 

 

 

 

「りこちゃん、ダウンはいらんの?」

今年、冬が近づいた頃、

クマオは何度かそう訊いてきた。

 

真冬の必需品として、

持っていない私に買ってやろうと

思ってくれているのだとわかる。

 

 

「ダウンはいらない」

 

きっぱりとそう答える。

 

 

 

今、ガンガン着ているコートは

2年前に購入した。

ネービーのウールロングコート。

ERINというブランドのものだ。

 

シンプルだが、随所にこだわった

ディティールがあり、一目で気に入った。

 

 

それに、

昨年の秋の東京旅行の際、

クマオに買ってもらったコート。

 

ルールロジェットというブランドのもので、

生地にこだわりがあり、雑には着れないが、

何かの時には活躍してくれる大切な1着だ。

 

どちらもまだまだ着るつもりではいる。

 

 

 

だが、今年、猛烈に欲しいアウターを

見つけてしまった。

 

ちょっと値段が張っている。

 

「ダウンはいらないからこれ買って」と

クマオにねだってみようか迷っている。

 

 

 

 

これは駆け引きでもあり、

自分の心を守るためでもある。

 

 

クマオの心に、依然浮気の虫が存在するなら、

こっちとて、心をあざとくしてそれに立ち向かうのは

どうだろうか。

 

 

あざとさが、心を硬くしてくれ、

簡単に傷がつかないようになるかもしれない。

 

 

クマオがコソコソするなら、

私はこれで行こうと思うのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 アウターを着てしまえば

中に何を着てもいいとも

思えるが、

やはり外と中の

テイストは合わせたい。

これはネービィのコートの

下に。

 

赤のニットは、

数年前に購入したアキラナカのもの。

ずっと好きなまま。