歌詞の世界観に良くも悪くも

引きずりこまれることがある。

 

 

クマオのことで一番苦しんでいた頃、

ふいに米津玄師の「レモン」を耳にし、

床に崩れ落ちたことがあった。

 

 

 

「夢ならばどれほどよかったでしょう」

と続く歌詞。

 

 

ドラマの主題歌として聞き馴染んで

いたはずなのに、その時は全く別物に

なって私を引きずりこんだ。

 

 

自分でも予測不能な何かがトリガーに

なると、

息苦しいフラッシュバックを起こして

しまう。

 

それからは前にも増して外からの情報を

シャットアウトするようにしていたあの頃。

 

まるで、

真っ暗なトンネルの中で、抜き足差し足で

歩いているような日々だった。

 

 

 

音楽はクラッシクしか聞かないように

した。

元々クラッシクはよく聞いていた。

 CDや演奏家のDVDは今でも

 山積みになるほどある)

 

ヘッドホンをつけ、爆音でただただ

メロディーを追う。

雄々しい交響曲を敢えてチョイスし、

何度か出てくるモチーフを感じる。

 

それが心地よかった。

ただただ逃避したかった。

 

 

半年ほど経つと、

クマオも定期的に私の家に

ごはんを食べに来るようにまで

なっていた。

 

 

その頃だ。

ふと耳にしたガールズバンドの音楽。

 

クラッシクにしか興味がなかった私の

心に新しい風が吹きこんだ。

 

ヨニゲの「さよならプリズナー」だ。

 

「なんにもないなんにもない・・」と始まる

その曲は、ところどころで私の心を

代弁していた。

 

それだけでなく、

クマオの複雑で矛盾した思いも

代弁しているように思えた。

 

 

思わず聞き入った。

 

その日から何度も何度も

その曲を聞いた。

 

その曲だけではなく、

他の曲もすべてが、私の気持ちを

癒してくれた。

 

こんなことは初めてのことだった。

 

 

クマオに聞かせたいと思ったが、

照れ臭くもあり、なかなか言い出せ

なかった。

 

 

ある時、とうとうこの曲をクマオに

聞かせることにした。

 

クマオはとても神妙な表情で

じっと聞き入っていた。

 

その曲にはこんな歌詞もあったのだ。

 

「嘘をついて逃げて

 恥をかいて泣いて

 君を傷つけた 

 なんでもない日だった

 

 忘れられてもいい

 許されなくていい

 傷つけたことの償い方が

 わからないんだ」

 

 

私は、敢えて明るくこの曲に

合わせて踊ったり歌ったりした。

 

その時だ。

クマオの頬に涙がつたい、

ポロリと落ちた。

 

通じた!と思ったことを

覚えている。

 

 

今思う。

 

今ではもうそれほど聞くことは

なくなったが、

このガールズバンドは、

クマオと私の危機を救ってくれたと。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ふと立ち寄ったユニクロで

クマオにニットを購入。

2990→1990で。

 

普段、一枚3、4万はするニットを

何気に買うクマオだが、

何故かユニクロだけは、

もったいなくて買えないと言う。

わかるような気もするが、

一枚あると便利やからと

昨年、プレゼントしたら、

平日はほぼそれを着ていた。

 

 

今年もまた同様に。

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 プレゼントというほどのものではないが、

そのままでは味気ない。

タグの部分に気持ちだけのリボンを。

 

クマオ、大喜びして、

さっそくヘビロテ開始。