平日は、ほぼ毎日きちんとごはんを

作っている私。

 

クマオと女が別れてから、

もう1年と2か月の間、

そんな日々を過ごしている。

 

 

 

ふと、昨夜クマオが言った。

 

「りこちゃん、いつもありがとうな」

 

「うん?」

 

「毎月どれぐらい食費使ってる?」

 

「大したことないよ。 

 クマオさんだって買ってきてくれてる

 やん」

 

 

実際、仕事帰りにクマオが近所の

スーパーでいろいろ食材を買って

来てくれることはよくある。

 

自分が買うことによって、私の

負担を減らそうとしてくれている。

クマオの気遣いだ。

 

 

が、クマオには内緒で、

私は私でやはり買い物に行く。

 

調味料や油類、粉類、ちょっとした

野菜など、クマオには頼めないような

ものがあり、まぁまぁの頻度で買わなく

てはいけなくなる。

 

 

「りこちゃん、ほんまは

 いろいろいっぱい買って

 くれてるやろ」

 

「まぁ、そんな時もあるけど。

 これも私の楽しみやし」

 

と、濁しておく。

 

 

 

こんなふうに以前のような関係に

戻れたのは、何はともあれクマオの

胃袋を掴んでいたこと。

それが大きな要因になったと思って

いる。

 

 

それともう一つ。

私が一番努力している点が

あるとすればこれだ。

 

 

「大根おろしがあればな」

「タルタルソースでもよかったな」

 

食事の最中に思い出したように

クマオが言う事がある。

 

クマオがそう言うと、

私はと言えば、それがどんなに

面倒に思えても、スッと席を立ち、

笑顔で大根をすりおろしたり、

卵を茹で始めたりする。

 

もちろん、こういうことが何の苦にも

ならずササっとできる人もいるだろう。

 

だが、元来の私は超めんどくさがりやだ。

 

例えばこれが息子なら、

「今日はもういいやん。

 また次ね」と間違いなく言う案件だ。

 

 

「りこちゃん、面倒やからええよええよ」

 

慌ててそう言いなおすクマオの言葉を

背中で聞きながら、

「いやいや、私も大根おろしで食べたいし」

とか言う。

 

 

そういう時のクマオは、

本当に本当に、心から嬉しそうな顔を

している。

 

この顔を途切れさせたくないと

私は心から思う。

 

そのためなら、死ぬほど面倒だと

感じることでも、

やってやろうではないかと思う。

 

 

どこまでもクマオをフォローする。

ここまでのフォローをしてくれるのは

私しかいないとクマオにも思わせたい。

 

 

言っておくが、

これは愛などではない。

(と思っている)

 

いつかまた現れるかもしれない

未来のライバルを想定しての

ポイント稼ぎなのだ。

 

 

 

 

 

 

青じその豚バラロール。

すりごまをかけて。

 

 

 

 

 

 

 

 鶏胸肉のレモン酢漬け。

 

 

 

 

 

 

 

 レンジで作る舞茸ごはん。

 

 

 

 

 

 

 

 ソーセージの煮込み。