木曜日。 私は朝から気持ちがふさぎがちになる。
昨夜の水曜日の夜には、クマオと女が身体を合わせている。
しかしそんなことには、最近はずいぶん慣れっこになってきている。
なのになんだろう。欝々とした気分は晴れない。
火曜日の夜、広島のホテル。クマオは珍しく、私のベッドに入ってくる。
「りこちゃーん」。
そう言いながら、私の髪やおでこに、チュツチュツとキスをする。
しかし、それ以上のことには進まない。クマオは、すぐに自分のベッドに戻る。
ツインのベッドでお互い、向かい合って、手を繋ごうとするが、距離がありすぎて、
なかなか手を繋ぐことができない。クマオは半身をせりだし、私の手を取った。
「りこちゃん、大好き」。
「クマオさん」。
いったいこれはどういう感情なのだろう。
こんなに強くお互い大好きという感情を持ちながら、決して男女の関係になはらない。
そして、私自身もこれでいいと思っている。
そう思っているくせに、何故かクマオと女のセックスシーンばかりを妄想してしまうのだ。