先週の水曜日。仕事中にクマオからラインが届いた。

 

来週末から始まる先行セールの通知が来たようだ。

 

先行セールになると、クマオはいつもそれまでに溜まったポイントで

 

私のものを買ってくれるのが恒例になっている。

 

オシャレなクマオは、毎月結構な額を洋服や靴代に使うので、

 

そこそこの額が溜まっており、私にとっては嬉しいボーナスのようだ。

 

いつもセールの案内が届くと、その1週間前の週末に予約をしに行く。

 

ところが、5月25、26日の今週末、クマオは仕事が入っていると言う。


「いいよ。まだまだセールは続くし、予約しなくてもいいよ」。

木曜日にクマオがごはんを食べにやって来た時に私はそう言った。

 

「うーん・・・。オレ、土曜日、午後休み取るよ」

「え!土曜日に?でも土曜日はいつも・・・」。

そう。土曜日は女も休みを取り、金曜の夜からずーっとクマオと女はいっしょに過ごすのだ。

 

「仕事だって言うよ」。

 

え?そうなの?ほんとに大丈夫?こういうところもずいぶん変わってきた。

 

 

そして、土曜日の午後。クマオの迎えの車に乗ると、すぐにクマオは言う。

 

「りこちゃん、今日夜ごはんどうする?」

「え?夜ごはんもいっしょに食べれるの?彼女、大丈夫なの?」

「うん・・・今日は彼女も友達と買い物に行ってる。ただね、○○辺りに行くらしいから

もしかしたら会ってしまう可能性もある」

「え?大丈夫?」

「大丈夫。会ったら会った時。もう、どうでもいい気がしてくる」。

 

私は敢えてクマオの最後の言葉は聞き流した。

 

バレたらバレた時。もうどうだっていい。

 

あの満月の夜の日のことが蘇る。何度電話してもラインしても全く返信がなかったあの日。

 

あの時、クマオは私を騙して女と過ごし、バレたらバレた時。もうどうだっていい。と、

 

そう思ったんだ。その同じことを今度は逆の立場の女にそうしている、そのことにクマオは

 

気づいていないのか。

満月の夜に(過去記事です)