「大丈夫だよ」。
私はそのラインに敢えて素っ気なく返信した。
とりあえず今朝見たことはクマオには伝えないでおこう、とその時は
そう思っていた。
その夜、クマオがまたごはんを食べにやって来た。
クマオは言った。
「来週○○会社の研修に参加することになった」。
○○会社と言えば、テレビでCMもやっている大企業だ。
クマオは以前からその会社の仕事をもらえるようになったことを
嬉しそうに話していた。そしてそれは私にとっても喜ばしいこいとだった。
「そうなんだ!やったじゃん!頑張ってね!」。
私はCMソングを歌ったり踊ったりしておどけた。
そんな私を微笑みながら見ているクマオ。
その研修センターは県外にあり、電車で3時間ぐらいの距離。
「前日の水曜の午後に出て、帰ってくるのは土曜だよ」。
「わかったよ。体調に気をつけていっぱいお勉強してきてね」。
私は心からそう思っていた。
「うん!頑張るにきまってるやん。オレはやるよ~!」
陽気に応えるクマオ。
束の間の幸せな時間。