それから、三日後の3月21日。長男の結婚式。
おめでたい日なのに、天塩にかけて育てた長男の晴れの日なのに、
私の心はブルーなままだった。
そして、そんな自分を責める自分。こんな日に、自分の愚かな恋愛相手のことが頭から
離れないバカな母親。こんな母親がどこにいるのか。自分で自分に呆れながらも、どうしても
私の心はただただクマオに向かってしまう。
前日から女と過ごし、その後披露宴に出席してくれたクマオ。何とも言えない気持ちになる。
クマオは私と母の間に座り、談笑している。時間はゆっくり流れ、滞りなくすべてが終了し、
宴はお開きになった。
招待客をお見送りし、いろいろな雑用を済ませ、洋服に着替えてロビーに戻ると、
クマオは、次男と一緒に私を待っていた。その後2次会と称して、私と次男をお寿司屋さんに
誘ってくれた。3人で呑みながら、お寿司をつまむ。和やかな時間。ずっと続いてほしい。
クマオを離したくない。私はそう思った。クマオをそんな女に取られてしまうなんて、嫌だ。
絶対嫌だ。私の心がそう叫びだした。
結局長男の晴れの日の締めくくりに私が思ったことは、クマオと自分のことだった。