黒くもじゃもじゃしているモノが道を塞ぐように広がっているところがあった。
髪の毛のようにも見えるが、硬さがすごい。
弾力があって柔らかいのに、ハサミで切ろうとしてもまったく刃が通らない。
なにこれ????
先に進めないので、黒もじゃがどこまで続いているのか見てみることにした。
100㍍程歩いた先に、黒もじゃの中から顔を出したヒトがいた!?
と、囚われのオジさん?
お花とか植物で移動の難しいヒトは何人かいるけど、コレは明らかに動けなくされているようだ。
ボクの声に気が付いたようで、オジさんは話しかけてきた。
「ここは、なんかいだい?」
なんかい???
ボクが意味のわからないような反応をしたせいか、表情を一瞬曇らせてからオジさんは続けた。
「テキというわけではなさそうだし、このかいについて教えてもらってもいいかな?」
よくわからないことを言うことはあるが、ボクらと同じ記憶喪失で、断片的に記憶を持っているせいなのだろう。
ボクは、知っている範囲のことを話した。
オジさんは、自分のことを『ブイフタツ』と名乗った。
まさかとは思うけど、、、このヒト、記憶喪失じゃなかったりするのかな????

