ほーほー
ほーほー?
目の前のこの世界の住人は、ジュウニンのはずなのに、言語を話していない。
なんでだ?
ほーほほ、ほーほーほーー
何かを訴えているかのように鳴いているところを見ると、ジュウニンなのは間違いないと思われる。
間違いないと言っているのに、思われるとは矛盾しているな。
可能性が高い
と、いったレベルだろう。
捕獲するか?
いや、それで支障をきたすなんてことはないだろう。
太陽と空が色付くよりも少しだけ前の早朝に、
誰かもわからない声が小さくしていた。
それは誰に伝えるわけでもなく、
目の前のホーホーと鳴く存在だけが聞いていた、小さな小さな独り言。

