この世界に争いや、危険はない。


なければならない。


ないのだ!



少々の擦り傷やミスとかは、いい。


だが、あからさまに恐れや不安が生じるようなことは、ダメだ。


小舟が転覆してしまい、騒いでいるようなことなんて、、、

あってはいけない。


いや、なかった。

なかったのだ。



慌てて救命活動をしているリリィたちを遠くから眺めている一つの影は、そう小さく呟いていた。


誰にも聞かれない、伝えるようにでなく、

ただ、自分に言い聞かせるかのように、、、