私の多次元の書✨  ①  ②   ③   ④   から続く。。






【ある4つ目の世界】
フランスでしょうか、田舎町にある教会が視えて来ました。その教会は地域密着型、と言いましょうか、とても門戸が広く、敷居が低いので、誰もが気軽な気持ちで礼拝に来られるのです。
教会によってはしきたりや厳しい戒律があったりして、近寄ることが難しいと感じられるところもあるのです。
ですがここは、常にまるで我が家のように笑い声が響いています。子どもからお年寄りまで、みんなが毎日毎日通ってくるのですね。
ただ祈りたいだけだったり、神父様やシスターと世間話をしたいだけだったり、貧しくて食事をとれない子どもたちが集って来たり……理由は個々によって異なりましたが、
ここは誰もが「おかえりなさい」と迎え、「いってらっしゃい」と見送ってくれるので、とても居心地が良い場所でした。
これは、神父であったあなたの祖父の意向によるもの。祖父の子どもである父は教会を継がずに働きに出ましたが、あなたは「私にそっくりだ」と祖父に言わしめるような、暖かな心根で、シスターとなることを決めました。
誰に教わったわけでもないのに、困っている人がいれば手を差し伸べ、もらった美味しい食べ物はみんなで分かち合うことを本能的に出来る子どもだったから。
ある日、そんなあなたのことを好きになり、プロポーズしてくれる一人の男性が現れました。あなたの優しさ賢さ、そして傷つきやすさを理解してくれた最高の人。
でも、シスターでいるためには未婚でいなければなりません。おじいちゃんから受け継ぐはずの大切なこの場所を諦めたくはない。
あなたは悩んで悩んで、結婚を断ることにしたのですが、祖父はあなたに諭すように言いました。
「お前の幸せは、一本道ではないんだよ。よく考えてみなさい」と。
そしてあなたは、シスターでいなければ夢を叶えられないと思っていたけれど、もっと違う形で支援を続けることは可能なのだ、ということに気づきました。
だって彼は、教師だったから。学校に行けない子どもたちに字を教えたり、読み聞かせをすることを手伝ってくれていた人。そして、家が豊かであったため、甘いお菓子やフルーツをよく持って来てくれていました。
彼もまた、君の信念をなくしてしまうのじゃなく、応援したいと望んでくれていたことを思い出したのです。
更に、自分は工夫することが大の得意だったことを。
嬉しいことを増やしていく。悲しいことは抱きしめて溶かしていく……困っている人たちに、困っている人のままでいないでいられる人生を信じてと繰り返し励ましていたのはあなただったのだから。
そしてあなたは気合を入れて、今度は違うアプローチをすることが出来る幸運に感謝しながら、愛する人と結ばれたのでした。
手足が不自由な人たちが出来る仕事を作ったり、病に苦しむ人たちがもう一度立ち上がれるように尽力したり、“どん底”はどん底ではないことを、あなたは生涯をかけて証明したのです。
その奉仕の心が尊いと賞賛されることがよくありましたが、あなたは謙遜ではなく否定しました。
何故なら、あなたが自分で望み、したいと思うことをしていただけだからです。


この世界とのご縁のヒントやキーワードは、どんでん返し。行き止まりになった時こそ、あなたの本領発揮です。

ドラマや小説にあるような派手な展開ではなく、静かなもの。何気ない発言が、価値観や心をごっそりと変えてしまったと後からわかるでしょう。