今からお伝えしていくのは、
あなたが意識に浮上することで最も必要なエネルギーや情報をくれる、いくつかの世界線です。
最初に読んでみてどこが気になるか、何度目かに読んでみてどこが残るのか、何が気にならなくなったか、ヒントになさってみてください。
【ある 1 つ目の世界】
平安時代の日本でしょうか。
しくしくとしゃくりあげながら泣いている女の子がいました。あなたがそっと近づいたことがわかると、その子はますます目に涙を浮かべて悲しげな表情を浮かべます。
「どうしたの?」とあなたが訊ねると、女の子は言いました。「私だけ、ボロを着ているから馬鹿にされるの」と。
裕福な家の子は煌びやかな着物を着て、貧しい家の子は継ぎ接ぎの服を纏っている。これは、どの時代でも、どの国でも同じですね。
でもこの子は普段、我儘を言うこともなく家の手伝いをし、幼い兄弟たちの面倒をよく見る良い子でした。こんな風に嘆いて泣くのは珍しいこと。
ゆっくり背中を擦ってあげると、女の子は言いました。好きだと思っている男の子の前で、貧しさを揶揄われたのが悲しかったのだと。
あなたは、なるほど……と納得し、少女の涙を拭いてやり、「おまじないをかけてあげる」と、懐から押し花を出しました。
「このお花は私のお守り。きっとあなたの願いを叶えてくれるから、大切に持っていてね」と言って手に持たせ、髪の毛を整えて櫛を差してあげました。その櫛は、あなたがお母さんからもらった大事な櫛です。
女の子は笑顔になってお礼を言うと、走り出して帰って行きました。
しばらくして、少女があなたの元へ元気よく走って来ました。嬉しそうな顔から、何かあったのだと察することが出来ます。
すると少女は言いました。「夢の中に観音様が出て来たの! そして贈り物の小箱をくれたのよ」と。
そして本当に、少女のお父さんの商売が有名な行商の目に留まり、信じられない売り上げとなり、そのお金で桃色の菊柄の着物を仕立ててもらったのだと。それも、自分の生まれた日に。
お花のおまじないが効いたから、お花を返そうと思っていたのに、消えてしまっていたと言います。大事にしていたのにお花を無くしてしまってごめんなさいと謝る少女に、あなたは大丈夫だと微笑みました。そう、あなたが渡していたのも、野菊の押し花だったのです。
少女は、自分だけがこんな綺麗な着物を着ては兄弟に申し訳ないから、一日だけ楽しんだら売りに出そうと思っている、というので、あなたは首を振ります。
そして、いただいた喜びは次に返していけばいい、あなたの家族はあなたが嬉しいことが幸せなんだから、と伝えたのです。今でいうところの恩送りですね。
あなたは一体何者? はい。あなたは、少女の夢に出て来た観音様を祀る、古いお寺の娘。観音様と会話が出来る力を持つ、不思議な不思議な人でした。
この世界とのご縁のヒントやキーワードは、慈悲。現代でいうところの引き寄せ、運を上げる、上手くいく方法を難なく使い、それを一番良い形で還元出来る人です。
それは、根底にこの“慈悲”があるから。
平和を基盤としたあなたの魂が扱う宇宙のサプライズは、如来とならずに衆生に留まった菩薩のように、天からの助けを報せ、具現化する才能です。
ぜひ、もっともっと使っていかれてください。


