前回のブログはこちらからです。



涙が出そうになりました。

佐藤さんは、わたしから逃げたいわけじゃない。

わたしを嫌になったわけでもない。

それでも今は、わたしと一緒にいることすら苦しくなっている。

そういうことなんだと思いました。


しばらくして、佐藤さんから届いたLINE。

『勝手なこと言ってごめん

少しだけ、自分のことを立て直す時間がほしい

ななさんには待っててなんて言えない

だから、今は少し距離を置かせてください』

画面が涙で滲みました。


「待っててなんて言えない」

その言葉が、一番苦しかった。

わたしは、佐藤さんのことを待ちたいと思っていました。

でも、佐藤さんはそれすら望んでいない。

わたしに何かを背負わせたくないんだと思いました。


今までずっと、自分が「いい彼氏」でいなければと頑張ってきた人。

そんな佐藤さんが初めて、自分のために

「距離を置きたい」

と言った。


だったら、わたしはどうすればいいんだろう。

引き止めるのか。

それとも佐藤さんの言葉を受け入れるのか。

スマホを握りしめたまま、わたしは泣きながら考え続けました。


そして、このときのわたしはまだ知りませんでした。

佐藤さんとの「少しの距離」が、わたしたち二人の関係を大きく変えることになるなんて。


次回へ続きます。