2022年5月に投稿した記事ですが、再投稿させていただきます。
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船瀬俊介氏が青春時代に出会った、忘れがたき記者たちとのエピソードが、『テレビは見るな!新聞は取るな!』に書かれていました。
NHK社会部・池上彰氏「合成洗剤は毒物、ボクたちは応援しますよ」
船瀬氏は、若き日の池上彰氏とも出会ったそうです。
慶応出身、NHK社会部で新人記者として働いていた物静かな池上氏と船瀬氏は同い年で、会ってすぐに意気投合したといいます。
中目黒の飲み屋で吞んでいると、池上氏は身を乗り出してこう言ったそうです。
「NHKは、自分で火を付けるわけにはいかないけど、日消連が火を付けて煙を上げてくれれば、ボクたちは応援しますよ!」
これは、心強かった。
そして、その言葉に偽りはなかった。
当時、日消連では、洗剤問題に取り組んでいた。
日消連での、わたしの最初の著作が『合成洗剤はもういらない』(三一新書)だ。
合成洗剤からせっけんへー。
これが、当時の消費者運動の共通スローガンだ。
なぜ、合成洗剤追放なのか…?
合成洗剤の主成分LAS(リニア・アルキルベンゼン・スルホネート)などは有害物質である。
時の自民党政府(科学技術庁)ですら、「合成洗剤は中程度の毒物である」と公式に認めている。
(同書より引用)
なお、「日消連」とは、日本消費者連盟の略です。
100万トン毒物が川や海に
そのため、「ザブ」や「ママレモン」など、洗濯用、台所用を問わず、様々な人体被害の苦情が寄せられていたといいます。
また、三重大学医学部の坂下博士などが中心となって、その毒性の解明も進んでいた。手荒れ、湿疹、急性毒性、肝臓障害、さらには催奇形性…などなど。さらに、排水が川や湖に流れるとミジンコなどプランクトンが絶滅し、水草や魚には奇形が多発した。こうして、自然な水の浄化機能が破壊され、水質汚染も悪化していく。なにしろ、毎年、約100万トンもの合成洗剤という名の”毒物”が川や海にたれ流されていく。それにくらべて人類が古来から使ってきた「せっけん」(脂肪酸ナトリウム)は、汚れ落ちは合成洗剤より優れ、おまけに人体、環境にはまったく安全だ。(同書より引用)
性能が良く安全なら、当然「せっけん」を使ったほうが良いと思うのですが、当時は「ザブで洗ったら、泥んこ汚れも真っ白!」「泥んこ汚れに強いザブ!」といったCMが盛んに流されていたとのこと。
船瀬氏は、泥で汚した洗濯物が、次のシーンでは真っ白になっているのを見て、「泥汚れには、洗剤はスゴイなぁ…」と、ウーンとうなってしまったそうです。
出演タレントの証言「あれは新品ヨ」
ところが、ひょんなきっかけで、船瀬氏は洗剤CMに出演した女性タレントに出会います。
疑問に思ったことを尋ねる。「あなたがCMで広げて見せた洗たく物、真っ白だけど、どうやって洗ったの?」「エーッ!あれ、新品よ」こんどは、こちらが驚く番だ。「エエ…じゃあ、あれ、すり替えてるの?」「あったりまえじゃない。コマーシャルの常識でしょ!」絶句とは、このことだ。泥で汚した洗たく物のカットの後は、新品を映して「こーんなに真っ白!」とやっていたわけだ。「ほかでも、みんなやってるわよ」(同書より引用)
演じていたタレントさんや、指示を出していた人たちは、良心の呵責を感じていなかったのでしょうか…?
泥んこ汚れは全く落ちない!
そこで、船瀬氏は真相を解明することにしました。
まず、中目黒のダイエーから紳士用下着シャツを10着ほど買ってきました。
そして、日消連の事務所が間借りしていた教会のチューリップ花壇の泥を水で練って、米の字状に汚れを付けます。
そうして、各種の市販合成洗剤を購入して、実際に洗濯機で洗ってみたところ、その結果はサンサンたるものだったそうです。
まったく、泥汚れは落ちない。洗剤CMは、やはり新品とすり替えている!はっきり確信した。各社に公開質問状を出した。ー「御社の洗剤CMは、新品とすり替えているのではないか?」その回答には珍回答が続出した。たとえば、P&G社。そのCMは「ザブ」や「ワンダフル」より悪質だ。「泥汚れのズボンをこうして1回結びます。それを、水、ぬるま湯、お湯で洗ったら…。」画面には「水」「ぬるま湯」「お湯」と書かれた洗濯機。登場した司会者が「P&Gで洗ったら、水でも、ぬるま湯でも、お湯でも、結び目まで、こーんなに真っ白!」と大仰に驚いて見せる。同社・広報部長からの回答文。「CM制作の現場で、そのような”すり替え”は、断じて行っていない、と”確信”しています」。もはや、笑うしかない。(同書より引用)
(次の記事に続きます)
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