ショコラ 全7巻
あまり作品を出さない窪之内英策のビッグコミックスピリッツに2000年~2003年までの間に掲載された作品。登場人物のネーミングがすべてケーキに関係していたり、ヤクザ一家が交通事故で死んだ姐さんの意思を継いでケーキ屋をやるなんて設定からギャグ漫画を連想しがちだが、実は孤独を秘めていた主人公『市吾』と実家が倒産して親に捨てられたと思い込んでいた『千代子』(亡くなった姐さんの忘れ形見)の2人を取り巻きながら進んでいく、人間関係がギャグを含みながらも儚くも悲しいドラマになっている。そして物語が急展開する6~7巻では撃たれて死んだ幼馴染の椎名が『帰る場所があるんだろ』とボロボロの市吾を誘い、感動のラストへなだれ込む。お互いに愛し、愛されることで人は幸せになれるというベタなテーマなんだけども、読み終わったあと妙に良かったなあとリアルに納得してしまうんですよね。それにつけても全編を通して千代子のカワイイこと。よかったな市吾。うらやましいぞ!おい!
