おはようございます。
あまのみこと☘️です。
薬物治療に頼りすぎない精神医療(オルタナティブ)の考え方を拡めていきたいと思っています。
このブログには、精神医療界隈や人間のココロの話題の他に、今自分が気になっていることや日常、たまに個人的な活動なども綴らせて頂いています♪
(この記事は、当時の記事を2025年7月18日にリライトしました)
一生薬を飲むべき、という日本の常識は、海外では嘘です。
精神科の薬について知っておいてほしいこと
以下は、海外の精神科医の著書を日本語に翻訳した「精神科の薬について知っておいてほしいこと」(以下、本書)の内容を一部抜粋しつつ、日本の精神医療の問題点について考察したものです。
日本の精神医療が抱える最大の課題は、「長期服薬が前提」という古い常識が、いまだに疑われることなく信じられている点です。具体的には、次の3つの構造的な問題があります。
1. 薬ありきの治療が基本になっていること
精神疾患の治療において、まず薬を出すことが前提となっており、心理社会的なアプローチは後回しにされがちです。
2. 減薬・断薬を前提としない薬の設計
多くの精神薬は、服薬をやめることを想定しておらず、減薬や断薬の際に重い離脱症状を引き起こすリスクがあります。
3. 一度ついた「病名」が一生ついて回る風土
診断名が本人のアイデンティティのように扱われ、時間や環境の変化による回復や変化の可能性が見落とされがちです。
ベンゾジアゼピン系薬の長期使用による副作用や離脱症状の問題は、近年ようやく日本でも注目され、法整備も進みつつあります。減薬や断薬に言及する医療機関も増えはじめています。
しかし実際には、減薬・断薬に精通した医師や医療機関はごくわずか。依然として、日本の精神医療のスタンダードは「長期服薬」を前提にしたまま、変化に乏しい状況です。
ベンゾジアゼピン系薬と統合失調症治療薬の問題
ベンゾジアゼピン系薬については、日本でも長期服薬のリスクがようやく認識され、減薬・断薬が推奨されるようになってきました。
しかし、統合失調症の治療薬についてはどうでしょうか。「一生飲み続けるべき」という誤った言説が、今もなお日本の精神医療に根強く残っています。
この「一生服薬」が前提とされる考え方は、グローバルスタンダードとは大きく異なる、日本独自のものです。
実際、海外ではこうした主張は明確に否定されており、長期服薬のリスクや、回復に向けた非薬物的アプローチの重要性が強調されています。
Q. 薬をやめたら再発する?
日本の精神医療では、「薬をやめたら再発するから、ずっと飲み続けるべき」と多くの専門家が口を揃えます。しかし、本書では異なる視点が示されています。以下に抜粋を紹介します。
(※1)本書で検討したエビデンスによると、現在多くの人たちがほとんど利益がなく何らかの害があるかもしれない精神科の薬を処方されています。薬を長期間継続して服用すると、その害はさらにひどくなるかも知れません。そのため、薬物治療を中止するか、少なくとも減らしたいと思う人もいるでしょう。しかし、精神科の薬を中止するプロセスは難しいものになります。それには、さまざまな理由があります。この難しさは、薬の特性と薬が生み出す離脱症状、もともとの問題、離脱症状と本来の問題の相互作用によって生じます。難しくしている要因がわかれば、うまく辞めていけるかも知れません。しかし、薬を減らしたり中止したりして問題が起こると、たいてい、それはもともとの病気が再発したのだと解釈されてしまいます。そのために生涯にわたる服薬が必要だと決めつけられるのです。薬を辞めていくときに起こるさまざまな問題を知ることは、それらをうまく乗り越えていくための第一歩です。
本書は、精神科の薬が「ほとんど利益がなく、害があるかもしれない」とはっきり述べています。
これは日本の精神科医の一般的な見解とは大きく異なります。
本書が指摘する精神医療の問題点
本書では、精神医療や精神薬に関する以下のような問題点が詳細に列挙されています。
- 長期服薬の影響により脳や体に直接損傷を引き起こす可能性もある(具体例あり)
- 精神疾患=生化学的異常であるということに対するエビデンスの不足
- ドーパミン仮説もモノアミン仮説も単なる「仮説」でありエビデンスではない
- 比較試験、治験の結果は意図的にゆがめられているケースも多い
- 副作用での全体の体調悪化があっても一部の状態が改善されれば「効いている」と解釈され製品化される薬
- 専門家の離脱作用についての軽視・無理解
- 十人十色、様々な人格を持つ人々を数種類の病名にラベリングし、デメリットをキチンと伝えずに服薬を強要するのは人権軽視
- 統合失調症治療薬は陰性症状に効かない
- 製薬会社の精神薬販売シェア拡大の商業的な戦略で患者の数が激増
- 本来の精神疾患の概念が拡大し、病名は年月と共に増え続けている
これらの指摘は、精神医療の現状に対する鋭い批判であり、患者中心の視点が欠けていることを浮き彫りにしています。
本書は、精神医療の課題を鋭く指摘し、患者が主体的に治療に向き合うための知識を提供しています。
離脱症状の存在を認めつつ、それを本来の症状と区別し、適切に減薬・断薬する方法についても触れています。
翻訳出版は大変な挑戦だったと思いますが、その意義は大きいと感じました。
ただし、具体的な減薬の手法については、もう一歩踏み込んで欲しかったというのが正直な感想です。
減薬・断薬への具体的なアプローチについて
もしかすると、色々な大人の事情で敢えて言及を避けたのかな?と感じたので、
(画像は大人の事情で意図的に見にくくしてあります。)
この資料には、減薬・断薬の比較実験についての考察が掲載されています。
たとえば──
- 「最も良い結果が得られたのは、あらかじめ漸減期間を決めず、患者の希望や重症度を考慮しながら減薬した場合」
- 「医師任せの減断薬は、それほど成果が出ていない」
……といった記述があります。
(※この資料は、野田正彰医師の監修のもと発行されています)
Q. 統合失調症で薬をやめたら再発する?
A. 人によります
再発する人もいれば、しない人もいます。離脱症状が強く出る人もいれば、ほとんど出ない人もいます。
そのため、「予防的服薬」に大きなメリットはなく、むしろデメリットの方が大きいという指摘が、海外の文献では主流です。
理想を言えば──
急性期が落ち着いた後、少しずつ減薬を試み、可能であれば断薬。そして、必要があれば再発時に一時的に服薬する。
これが、心身へのダメージを最小限に抑える「望ましい服薬のあり方」とされています。
離脱症状と減薬の現実
薬をやめた際に現れる不調の多くは、病気の再発ではなく離脱症状です。
それを見誤らないためにも、以下のような点が減薬の際には重要になります。
薬の種類によって代謝のスピード(半減期)が異なるため、減薬のペースも調整が必要です。
特に、最後の一錠はピルカッターなどで細かく分け、ごく慎重に進めていきます。
日常生活の中で自分の心身の変化をよく観察し、調子が悪ければ一時的に量を戻す「勇気」も必要です。
“3歩進んで2歩下がる”くらいのペースが理想です。
急にやめると離脱症状が強く出ることがあります。
一方で「離脱症状が怖くて減薬に踏み出せない」という状態もまた、回復の妨げになります。
知識、意志、そしてある程度のつらさを受け入れる覚悟が求められます。
※ざっくりとしたイメージを持って頂く為に表にしました。知識を医師任せにせず、患者が自ら学ぶことは必須です。
患者の主体性と環境の支え
減薬や断薬がうまくいくかどうかは、患者本人の主体性がカギになります。
医師主導で進めた場合、思ったような成果が出ないことも少なくありません。
たとえば──
- 幻聴や妄想が残っている場合でも、離脱症状の仕組みを理解してくれる身近な人がそばにいると心強いです。
- それがたとえ専門家でなくても、冷静で誠実な意見をくれる家族や理解者であれば大きな支えになります。
……とはいえ、そんな恵まれた環境はなかなかありません。
だからこそ最後は、「本人のやる気と粘り強さ」にかかってくる。
これは、私自身の体験や、減断薬に成功した仲間たちとの実感でもあります。
日本の精神医療が抱える課題
本来、急性期を過ぎた後は単剤処方(睡眠薬なし)まで減らすことが理想です。
厚生労働省の指針にも、そう書かれています。
ところが現実には、急性期の多剤大量処方がそのまま漫然と継続されるケースが目立ちます。
これは、世界的に見ても異質で、日本の精神医療が抱える大きな課題のひとつです。
最後に
ここで紹介した全国オルタナティブ協議会の資料(減断薬の成功率データを含む)については、サードオピニオン会に参加された方へ直接お渡ししています。
より詳しい説明は、MC中川から会の中でお話しさせていただきます。
──
本当のことは、ときに誰かを傷つけるかもしれない。
でも、本当にみんな、嘘にまみれた世界で生きたいのかな?
精神医療に限らず、日本が世界から置いていかれているのを見ると、「誰かの意図」すら感じる。
世界の情報のうち、日本語はたったの4%以下。
そりゃ簡単にガラパゴスになるよね。
海外では、医師が本気で減薬や断薬に取り組んでいるのに。
……ほんと、なんだかなぁ。
次回のチラシ&お申し込みフォーム出来たらお知らせします。
次は4月第3日曜日です。
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