ドイツの独裁者となったヒトラーは外交軍事的な冒険を行い、成功した。ラインラント、ズデーデン、オーストリアへと陸軍部隊を進駐させ、無血占領したのである。

イギリス政府もフランス政府も平和主義の世論に縛られて強硬手段に出られない。

ヒトラーはそう読み切って軍事進駐を断行した。ドイツ軍がラインラントに進駐したとき、フランス軍が動けばドイツ軍は撤退する外なかった。それほどにドイツ軍は弱体だったのである。しかし、フランス軍は動かなかった。その理由は平和主義である。

その後、ドイツ軍は軍備を充実させ、第二次大戦ではフランスを占領してしまった。イギリスもきびしい国防戦を戦わざるを得なかった。英仏の平和主義がドイツ軍を助けたのである。

キューバ危機が起こったとき、ケネディ大統領は強硬手段に出た。歴史に学んだのである。平和主義による妥協は戦争を呼び起こすのである。

今、アジアで同じことが起こっている。戦後日本の教条主義的平和主義は、中国の侵略行為を助けている。チベット、ウイグル、南シナ海がその舞台である。このまま放置すれば、近い将来に何が起こるのだろうか。