小室直樹著「痛快!憲法学」を読んで、目の覚めるような思いがしました。文章のおもしろさは勿論、憲法、議会、人権、平等、主権などといった政治の基礎概念が、世界史の中でどのように生まれてきたのかがよくわかります。自分の無知を思い知らされもしました。
人権や平等の概念、民主主義、近代資本主義などは、キリスト教の宗教改革を行ったカルヴァンの予定論から生まれたのだそうです。私は恥ずかしながら知りませんでした。
議会や憲法は民主主義以前から存在したこと、ロックとホッブスの違い、英国宰相ディズレーリが賞賛される理由、民主主義(機会の平等)と共産主義(結果の平等)は隣接する思想であること、民主主義が独裁者を生むという歴史、平和主義が戦争を生むという矛盾、平和憲法など世界にたくさんあって珍しくも何ともないこと、神の前の平等が西洋に民主主義を生み、天皇の前の平等が日本に民主主義を生んだ、などなど。
