主権概念の発生、そして主権が君主から議会、国民へと移行する歴史、これらはすべて欧米のものです。
この欧米の思想が唐突に日本国憲法に盛り込まれてしまいました。日本の歴史や伝統などは無視されています。占領軍がそうしたのです。このこと一つ考えただけでも、日本国憲法には大きな問題が内在しているといってよいでしょう。日本の歴史と風土に合わない概念が憲法に盛り込まれたのです。
日本には日本の歴史と伝統があります。日本独自の事情と欧米の事情とを比較考量して伊藤博文は大日本帝国憲法を起草しました。天皇主権だったといいますが、これは欧州の王権とはずいぶん異なるものです。天皇は臣下の輔弼と議会の翼賛によってのみ権限を行使しましたから、欧州の王権のような絶対的な権力ではありませんでした。むしろ、イギリスのKing in Parliament に近かったと言えます。そして、日本の伝統から言えば、それでよかったのです。天皇は権威者であって権力者ではなかったからです。天皇は国事行為のみを行いました。ただ、内閣が機能しなくなった非常事態に限り、日本の舵取りをしました。事実、関東大震災や終戦の際には、天皇の御存在がうまく機能しました。
「本当は怖ろしい日本国憲法」長谷川三千子・倉山満共著
この本を推薦します。占領軍の洗脳から目を覚ますのに好適です。
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