イギリスでは議会主権が確立する過程で王が殺されたり、追放されたりしました。その様子を見ていたフランス人は「国民主権」の理想の下、長い時間をかけて王政を打倒します。フランス革命です。フランス国民はフランス王から主権を奪い、主権を手にしました。領民が国民となり、国民主権が実現し、フランスは共和制になりました。

フランスでは三権分立の政治機構が整えられました。この点はイギリスの議会制民主主義(権力融合政体)と異なるところです。

革命後、フランスでは国民が主権を握り、民主主義が実現しました。しかし、実に野蛮なものでした。多数決で決めさえすれば何でもやり放題になりました。王も王妃も、反革命のレッテルを貼られた国民も、容赦なくギロチンにかけられました。三十万人が殺されたといいます。「国民主権」の原初の姿は実に血なまぐさいものです。

「国民主権」は諸刃の剣です。国家の統治は国民が行うという至極当然の思想であるとともに、支配者を倒してもよい、多数決で決めれば何でもしてよい、という危険思想でもあるわけです。



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