16世紀、フランス王の絶対的な君主主権をうらやましいと思ったのがイギリス王です。慣習法に縛られていたイギリス王はフランスから君主主権の概念を輸入しました。その際、主権の概念に含まれる義務を見落としました。そのため、やりたい放題の暴政が始まってしまいました。
困ったのはイギリス議会とイギリス人です。ついに内戦になり、イギリス王は殺されます。イギリスは共和制となりますが、王政復古して新たなイギリス王が誕生しました。この新王が議会と対立して再び内政は混乱します。名誉革命が起こり、新王は追放されます。新新王が王位に就きましたが、新新王には「国王は議会を尊重して政治を行わねばならない」という義務が課されました。これでようやく権利と義務の均衡が実現しました。
議会主権(King in Parliament)の誕生です。議会の中の王、つまり王と議会とを一体化させることで王権の暴走を防ぎ、政治的安定を実現したのです。これが議院内閣制の起源です。イギリスの政治形態は権力融合にありました。
ちなみに現在の日本は議院内閣制ですから権力融合の政体というべきです。三権分立とはフランスやアメリカのような共和政体のことです。
「本当は怖ろしい日本国憲法」長谷川三千子・倉山満共著
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