殿岡昭郎著「体験的本多勝一論」という本を読みました。
 
私もかつて本多勝一というジャーナリストを尊敬し、やがて失望し、ついに幻滅した経験を持っています。私の経験は一読者としての平凡なものでしかありません。しかし、殿岡昭郎氏の体験は劇的です。なにしろ裁判で争ったのですから。裁判所の法廷において本多勝一がどのように振る舞ったか、皆様、是非、お読みください。
 
本多勝一は共産主義者だ、と私は思っていたのですが、どうも殿岡氏の見解は違うようです。殿岡氏によれば本多勝一はむしろ政治音痴であり、有名ジャーナリストの地位を守るためベトナムではベトナム社会主義政府の言いなりになり、中国では中国共産主義政府の言いなりになった「盲従分子」なのだそうです。反権力の闘士に見えた人物が実は権力に盲従する文士だったとは、いやはや。
 
本多勝一という人物は自己の正義を完全に信じ切っていて、裁判で負けても自分に落ち度があったとは全く考えず、むしろ裁判官を中傷するという、自己中心的な人物であるようです。
 
なんだか人生における成功と転落を見るような気がします。