芸能界に限らず、流行はどこにでもある。学会さえ例外ではない。

ダーウィンの進化論が一世を風靡すると、フロイトもマルクスも影響を受けた。フロイトは人間の発達論を考案し、マルクスは歴史に発展段階説を導入した。いずれも流行と言うしかない。

戦後、日本ではあらゆる学会でマルクス主義が全盛となった。
経済学の主流はマルクス経済、ケインズ経済、新古典派経済と流行が移り変わってきたそうだ。かつて都留重人がそうだったように、竹中平蔵なども要するに流行に乗っているだけのことであり、その言い分は真理でも何でもない。流行なのである。

物理学にさえ流行はある。超伝導が話題になったことがある。その頃、物理学会は超伝導がブームだった。

学問とて、所詮は俗っぽい世界である。研究費がなければ研究できないから、予算のつきやすいテーマを研究者が追求するのも仕方のないことであろう。

だから、我々は、学会とはそういうところだと思って見ていれば良い。必要以上に神格化したり、信用したり、妄信してはいけない。

今をときめく学者というものは基本的に流行に乗っているだけなのである。流行歌手と変わりはない。そう考えれば、彼らの言説に惑わされる程度を緩和することができるのではないかと思う。