われわれ日本人は日本国という家に住んでいます。この家はまずまず住みやすい処です。家の中では安全が保障され、治安は保たれ、法律が遵守され、各種の社会基盤が整備されていて、経済活動に適した条件がそろっており、必要なものはたいてい手に入り、働き、楽しみ、暮らすのに良い場所です。
しかし、はじめからそうであったわけではありません。この国土は千数百年来の先人たちの努力の集積によってできあがったものです。この国土は何度も震災に襲われましたが、そのたびに復興してきました。戦災にも遭いました。昭和二十年八月の時点では、この家はボロボロでした。屋根さえありませんでした。この家の主人は占領軍でした。そこから復興して、ようやくここまできました。日本は地震が多いので、地震や津波のため、何十年かに一度くらいこの家は壊れます。それでも修理をすれば十分に暮らしていけそうです。
そうはいっても、安心ばかりはしていられないようです。共産主義というシロアリは大黒柱の根深いところにまで食い入っているようです。日本人でありながら反日活動に正義感を感じるような倒錯的価値観もはびこっています。私どもは家の保守点検を怠るわけにはいきません。また家の外では、多国籍企業が巻き起こすグローバリズムという名の強風が吹き荒れています。それでも屋根や壁があれば、強風を防いでくれます。
私ども日本人は、何よりもこの住みよい家を守っていかねばなりません。