旦那さんの
黙って俯く姿を見るたび
黙って
重いため息をつくのを聞く度
イライラが体から放たれているのを感じるたび
わたしの中に蓄積したものが
反応するように、疼いた。
そうさせてるのは、
わたしなんだろう。。
何度も
そんな気持ちになった。
ここで聞かれた
「彼?
彼氏?」
その存在については、
その日以来、
お互いに口にすることは無かった。
だけど、
テレビで
不倫の話題が流れるたび
浮気というワードが出るたび
最近、
おませな娘が
何気なく
「浮気」と言葉を出すたび
家の中で
息が詰まる想いでいた。
「彼」それが
決して、どんな人か、
誰なのか、言わなかった。
わたしの口からは、
口が裂けても、
言うつもりは無かった。
いつか、もしかしたら、
バレる。という
深く傷つけてしまうかもしれない。という
こんな日が来るかもしれないからこそ、
不倫を
簡単に踏み出したわけでは無かった。
踏み出すまで、
何年も
自分の中で悩んだ。
ひとり、悩んだ。
そして、
何年もかけて、探した。
それでも、
好きとわたしが思える人を。
どの立場で
物を見るかで、
正論などあったものではない。
だけど、
わたしには、
必要だった。
不倫というカタチでも、必要だったのだ。
浮気と呼ばれるものでも、必要だったのだ。
旦那さんに、話すのならば、
相手がどんな人か、ではなく
わたしの中にあるものを。
そこを出さなければ、
意味が無いのだ。
隠したものを
他の好きや
快楽で上塗りしたものを差し出すのではなく、
わたしの中にあるものを出さなければ、
意味が無いのだ。
バレたあと、
旦那さんの矛先を
「彼」に向けて欲しく無かった気持ちが強くて、
そんな気持ちから
セックスで応えた時期があったからこそ
そう思う。
(続きます。)
