伊万里をつくり・市民とともに育つ・市民の図書館~伊万里市民図書館訪問記
ここは森!?ではなく
図書館です!
佐賀県にある伊万里市民図書館は平成7年(1995年)7月7日に開館。
旧市民図書館は昭和29年4月開館。
敷地面積 7,692.14平方メートル
建築面積 4,053.96平方メートル
延床面積 4,374.51平方メートル
のサイズの図書館です。
入口を入ってすぐのカウンターから見える、丸見えのお部屋
ラジオの収録のスタジオじゃありません

なんと館長室です。
館長と話しませんか?
と入口に書いています。
地元の図書館の館長の顔って分からないもの(名前も・・・)
図書館長のトップセールスを感じます

館長室の中に入ると、伊万里焼の工芸品が置いてありました。
人をお招きする館長室が、町の博物館になっているって素敵ですよね。
「どのカップでコーヒーを召し上がりますか」と、館長の一言!
ええ、いいんですか!?
私の選んだコーヒーカップでコーヒーをいただきました。
なんか一杯1,000円はする高級な喫茶店でいただく一杯のようです。
このホスピタリティに最初から癒されてしまいました。
伊万里市が図書館設置にあたり位置づけたのが、
まちづくりのための図書館
そのため地域づくりを意識した分類表がありました!
建設時の目標は、
伊万里をつくり・市民とともに育つ・市民の図書館
平成25年度は18人体制ですが、図書館の友の会のたくさんの皆さまが図書館を支えています。
職員5人(司書3人)、委託司書8人、臨時5人(パート2人)
まさに、市民と一緒に作られ、愛し愛されている場所でした。
入ってすぐのところに、ボランティアデスクがあります。
ボランティアさんがこちらで作業をしています。
また学校図書館との連携もしっかりされています。
大作!市民の方が手作りのタペストリーが展示されています。
一針、一針の手作業。これも大切な市民参加の記録だなぁ。
金太郎飴のような場所ではない、伊万里らしさがあふれていますね。
観光客も楽しめます!
本の分類のお知らせも、もちろん伊万里焼。
川端康成の『月下の門』のディスプレーにも。
『月下の門』ってタイトルがきれい。ちょっと手を伸ばしたくなった本。
こんな気付きをくれちゃうのも図書館なんだよな。
天井も高くて自然の光が、やさしく入ってきて気持ちがいい。
よく見るとなんかレトロなロマンを感じるランプですね。
また入ってすぐのところには
図書館の自由に関する宣言
と
伊万里市民図書館設置条例
第一条
伊万里市は、すべての市民の知的自由を確保し、文化的かつ民主的な地方自治の発展のため、自由で公平な資料と情報を提供する生涯学習の拠点として、伊万里市民図書館を設置する。
(伊万里市民図書館設置条例より)
常になぜこの市に図書館かを問い続け、それを市民にちゃんと伝え、一緒に考える姿勢を感じました。
目指している伊万里市民図書館の姿(ライフステージごとの目標)があります。
幼い子らには、いのちをはぐくむ絵本を
成長期の子どもには、心の糧となる本を
学ぶ若者には、知識欲を満足させる本を
社会人には、生活や仕事に役立つ本を
お年寄りには豊かな人生を振り返る本をこれらを達成するための配慮が図書館のいたるところにありました。
図書館の建物の中にあるイベントスペース
赤ちゃんが泣いても周りの人に迷惑が掛からないように
赤ちゃんとお母さんの席
が後ろに用意されています。
これだと、お母さんも気兼ねなく小さい赤ちゃんを連れて図書館に来られますね。
また大きなスクリーン(テレビ)や
平成24年の利用を見ても、
集会活動やイベントで図書館を利用する回数がすごい。
登録者数37,776人(65.83%)
貸し出し利用人数98,032人
年間貸出点数 515,161点
予約・リクエスト 9,019件
図書館主催集会活動 147回 3,709人
土曜お話会 46回 1,265人
012お話かい 39回 1,367人
ブックスタート 12回 547人
子ども上映会 11回 115人
名画上映会 8回 123人
出前講座 3回 49人
企画展示 30回 263日
市民主催集会活動 517回 9,191人
小学校・保育園来館 57回 1,211人
ぶっくんでのお話会 446回
ボランティアと職員が一緒にやるスタンスで!
視察人数 315人
また子どもがときめく隠れ家ちっくな部屋といったらこちら

のぼりがまのおへや
このネーミングも陶芸の街っぽくてにくい
また入口には、ちゃんと、町や陶芸の歴史の子ども向けの説明が表示されていました。
伊万里の子どもは自分の街に誇りを持つだろうな。
のぼりがまの中に入ると

うわぁ、プラネタリウム
ここがおはなし会の会場になっています。
子どもにとっては秘密基地ですね。

BGMが流れているのも、居心地のよさを生み出すのかも。
図書館は静かに利用するもの、と言われていましたが、
あまり静かすぎると緊張しませんか?
学校の中間テストのように隣の人の鉛筆の音が気になったり、
体を動かした時に何か音をたてようものならカンニングと疑われてしまうかもと思ってしまったり。
適度に音があった方が、自由に歩き回るような気がするのです。
すべての人に図書館を-
と、対面朗読を行っているのはもちろん、

冷えにお悩みの方への配慮も!
これは嬉しいっ
カフェのサービスで図書館がやれるものって結構あるのかも。
子育てに必要な情報もここでゲットできます。
授乳室も、子どもむけのスペースの中に完備。
赤ちゃんがおっぱいが欲しくて泣きだしても、すぐに授乳できますね。

そしてティーン向けのコーナーの充実。
進学や就活を図書館が応援しています。
図書館も応援
伊万里市も応援
って書いてありますね。町全体で子どもの成長を支えている感じが伝わってきます。

子どもたちが自分のお勧め本を紹介したり、絵を貼り付ける掲示板もありました。
昔、新聞に子どもがハガキを投稿するコーナーがあって、載ったかどうかドキドキしながら見ていた自分をなぜはここで思い出した(笑)
あれ、男性がたむろしている一角が!
机が囲碁の盤になっています!
ここで、囲碁とかチェスができるんです。

また、図書館内の約40カ所で様々な展示がされています。
その時ホットなトピックをピックアップ。
玄海原発が近いということで、情報提供も。
意識することが大切。
シリアにも目を向けよう。
館長さんもいっ社っていたのですが、色々な視点で書かれた本を読めるのが図書館。
その通りだと思う。
センシティブなことこそ、本を読んで広く意見を拾っていきたい。
テレビで簡単にいろんな先生方の解説を聞けるかもしれないけど、自分の考えとして固める時には、流れているメディアを見ながら流されるのではなく、自分のペースで本を読み情報を咀嚼してもらいたい。
カウンターの脇のスペースにも展示できます。
I Love Baseballの特集!
棚の端に、おススメ本をディスプレーできるようになっています。

あ、『昨日までの世界』読みたかった本だ。
この様な本こそ、図書館に置いてほしい。
東洋文庫
アジア全域の歴史や文化を伝えてくれる本です。

アジアの国々で仕事をしているので、東洋文庫は知の宝庫なのです。
やっぱり伊万里市とか九州はアジア諸国との貿易を昔からしていたから意識が高いのかも。

そんなことを思ったら、図書館の中にある
伊万里学研究所
でさらに深く調べるもよし。
ちょっと休憩。目に飛び込んできたのは
カブトガニ

伊万里市は国の天然記念物であるカブトガニの繁殖地なのです!
伊万里市のカブトガニのページはこちら
博物館でもあり
研究所でもあるんですね
観光客も、この図書館の中を散策するだけで、伊万里市に触れることができます。
こんな時刻表も観光客にとっては嬉しいね!
また伊万里市民図書館は、市民の情報の拠点として
「こころと命のコーナー」の設置し、
市民の健康維持のための情報や、闘病記、医療情報などを伝えています。
ビジネス支援の展開も行っており、すでに結果が出ている例も!
陶製万華鏡や万年室の開発で起業の成功し、平成20年度「図書館で夢を実現しました大賞」を受賞した佐賀ダンボール商会さん。
北海道の洞爺湖サミットで贈呈商品として選ばれました。
こちら佐賀県出したプレスリリースです。
「有田焼創業400年に向けての挑戦~図書館が夢を叶えるきっかけに~」を開催しますまた、図書館を利用し、得た情報で、家庭用小型風力・水力発電の開発や特許取得。県内で水力・風力事業化した方もいらっしゃいます。
日経テレコムや日本法令など情報化時代のデータベースの利用も図書館でできます。
マーケティング等に、日経テレコムは欠かせないから助かります。
東京にいなくても地方にいながら得られる情報はあるのです。
さて、館長曰く
情報は力、お金となる時代、誰もが平等に情報を手に入れる施設。
使い倒すしかありませんね。
しかもこんなまったりしたところで、本も読めますよ。
伊万里市民図書館ですが
新世紀の図書館を目指して
自由で公平な情報を提供し、市民の知的自由をまもる図書館
将来の伊万里をつくる子どもたちの夢をそだてていく図書館
本のある出会いの広場、文化を育むオアシスとしての図書館
全ての市民に開かれた市民のライフスタイルを高める図書館を掲げています。
小さい頃から図書館に慣れ親しんだ子どもや、
来てよかったと感じた人たちはきっと戻ってきます!
図書館に
伊万里市に
伊万里の空気を吸ってみよう。
ご多忙の中、古瀬館長自ら、ご案内いただきました。
感謝の限りです!
伊万里市が大好きになりました。
図書館を通して、外部の人がその町を大好きになる。
TEL: 0955-23-4646 FAX: 0955-22-3231
HP https://www.library.city.imari.saga.jp/
私は見て、聞いたままを書いております

更に詳しい数字や歴史などは、つながる図書館をご覧ください!
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