先日、TVニュースで知った
東京・荒川のシカさん


一昨日、捕獲の網に...




捕まえられたとき
恐怖を訴えるような


なき声を発しました

(以下、テレビ画像の借用は
羽鳥慎一モーニングショーより)



目撃地点の図
 (『日刊スポーツ』6月4日付)



網で捕獲されて暴れるシカに
警察官が


ごめんな、とか

もうすぐだから
頑張ってくれよ、と


声かけして下さったようです
(同紙面より)


優しさに感謝


それにしても
どこから来たのでしょうか?


足立区の鹿浜橋付近でも
目撃されていましたね





すらりとして、美しい姿
警戒している顔、耳
興奮で、呼吸の荒い姿も
見受けられました


どうか受け入れ先が
決まりますように...


野生のシカや猪の、人里への
出没について
テレビでは


コロナの影響で(野山への)
人出が減ったからだと
解説していました


境界線がないのですよね
本当は...



アーネスト・T・シートンの
『サンドヒルの雄ジカ』
を読んだばかりなので


シカに対して
ことさら気持ちが
寄り添ってしまいます


物語は


シカ狩りへの思いにかられる
少年ヤンを通して語られます


シカとの知恵比べのような
追い詰め行為の果てに


雄ジカと
一対一で対峙したとき


ヤンの
獰猛(どうもう)な気持ちが
消えていく様子が
描かれていて


感動的でした


本の解説では、その心の変化を
「動物の生命の尊厳に
めざめる」とされています


以下、引用です
(改行、行アケしました)


「撃て、撃て、撃つなら今だぞ!
... かすかな、かすれたような声が
ヤンにそう語りかけた。


しかし
そのあとはなんの声も
聞こえなかった。

.....


自分と雄ジカとの間に、
ヤンは突然、苦しみ悶える
雌ジカの幻を見た。


(注・仲間が
雌ジカを撃ったのです)


死にかけた雌ジカは
大きく見開いた目に悲しげな
光をたたえながら、


"私があなたにどんな悪いこと
をしたの"と

問いかけていた。


...ヤンの心に変化が起こった。
じっと互いの目を見つめあい、
心の中をのぞきあっている
うちに、


ヤンの心に渦巻いていた
殺戮(さつりく)の衝動は、
しだいに影をひそめていった。」


生きるために
必要だったと思われる


人間による狩りの時代は
もう遠いのに


野生生物の密猟や
人間中心とも思える
殺戮は続いています


"私があなたにどんな
悪いことをしたの"と


雌鹿の問いかけの声が
聞こえるよう


また、以下引用です
ヤンの心に託して
語られることばは


永遠なる問いとして
今も続いています


「ぼくはもう二度と、
オオカミのような心にかられて
君のあとをつけたりしないよ。


もう今後、君たちの仲間を、
ただ宙を飛ぶ標的と
思ったり、


うまそうな肉の塊りだと
思ったりはしない。


...だが、もしお前がまたいつか
やってきてぼくの目をみつめ、


今日のようにぼくの心に
語りかけてくれることが
できれば、


君はぼくの心から
野獣の思いを完全に
追い出してくれるだろう。


...そうすれば、
僕らの目をおおう
かすみも少しは晴れて、


...ほんとうの英知が、
もっとよくわかるように
なるに違いない。」


本当の英知とは...


人間目線を常に戒めながら
いのちを尊重することか


生きるために
いのちをいただくことは


慈悲の心でしか解決されないと
若き日に教えて貰いましたが


たくさんの現象を前に
わたしのなかで、まだ熟さない
ままです



画家だったシートンの上記の
ような挿絵が文中に美しい


表紙カバーは、沢田重隆さん


翻訳は、『野生のエルザ』で
親しんだ藤原英司さん


短編ながら
濃密な味わいでした

....

書棚を探して
シカの周辺のことを
少し勉強しました


『自然保護』2006年7〜8月号
宮城県・金華山のニホンジカの
生態を17年間、観察を続けての
提言「さまざまな個体がいると
いう多様性が、生物の証」


『自然保護』2010年1〜2月号
自然界における生物間の相互作用
について柔軟な視点を提起


『自然保護』2007年11〜12月号
沖縄・阿嘉島や慶留間島に生息
するケラマジカの
研究保護活動の報告です




梅雨の間の晴天

庭には、南天の花があちこちに。
でも、
木の背が高くて撮影が困難^_^。



去年、苗をいただいた
チョウマメ(クリトリア)が
咲いてくれました


皆さま、今日も
お訪ね、有り難うございました
日々、お元気でありますように。