いま一度
ルルと過ごせるなら

どんなときがいいかと
問われたら

やはり最後のひと月

いのちというものを見たから

ルルがいのちというものを
見せてくれたから

カラダのあちこちが
不具合になっても

静かに時を待ったり
休んだり

かすかに喉をとおる水を
飲んだり

ごくんと
血だらけの口のなか
目はとろりとした
膿に襲われて

なんだか いけないなあと
思っただろうけれど

鮮烈な
いのちのほとばしりが
ルルのカラダを巡って

誰だって
いのちには
従順

生き物の死は
壮絶であり
厳かな
たましいの領域

そして
いちばんルルに寄り添える
時間だったから