3月の
ルルの庭

春の日差しを
あびて
あるじを
待っているかのよう

たしか

逝くふた月前までは

微かな(かすかな)視力を
たよりに
庭をあるいていた

危なっかしくて

転ばないようにと
ほんと 
庭の木々を
すべて切りたいとさえ
思ったほど

庭で
おしっこをし

何度も
行ったり来たりして
ようやくの
塊(かたまり)

シランが咲き  
ヨモギが
さかんに
増えている

ルルの庭に

焼骨を  砕く日は
来るだろうか