たぶん、滲出性中耳炎 | 耳鼻科医として、ときどき小児科医として

耳鼻科医として、ときどき小児科医として

以前にアメブロで書いていましたが、一時移籍し、再度ここに復活しました。専門の耳鼻咽喉科医としての記事を中心に、ときにサブスペシャリティな小児科診療のこともときに書いていきます。

 

 

耳の痛みではなく、聞こえの悪さを訴えるので、たぶん「滲出性中耳炎」であろう。医師は細菌感染による急性中耳炎と、鼻が悪いとでてくる「滲出性中耳炎」を病名を分けて説明するが、患者のほうは、同じものと思い、「中耳炎」という言葉しか頭に残らない。そもそも違うタイプの中耳炎であるが、患者には正しく理解されないのだ。

 

患者はそんなものだと思っていて、耳鼻科医も注意して説明しなければならないが、細かく区分けしても、素人の患者には伝わらない。そんなものなのだからしかたない。

 

鼓膜切開は悪い治療ではない。しかし、急いでやる治療でもないので、様子をみるのも悪くはない。自然になおらなければ、切開が必要にはなるが、それは時間がたってからでも遅くはない。

 

聞こえが重要な仕事であれば、聞こえないことはつらいであろう。鼓膜切開すればその日にでも解決する。早くなおしてほしいというのであれば、鼓膜切開はいい方法だと思う。

 

どういう治療を選択するかは、本人の希望もあり、医師との相談の上決めてもらえばいい。治療法にも絶対的な正解はない。