大学病院と、他の大病院には大きな違いがある。大学病院には無給で働く医師が多いのだ。他の病院であれば、無給で働いてはくれない。病院が赤字になる一番の理由は医師の人件費であり、そこを減らすと医師がいなくなり、患者がこなくなり、もっと赤字がましていく。
無給で働いてくれるのは大学病院ぐらいなのだ。
臨床系の診療科だと、大学院に入学させ、大学院生という資格でありながら、病院の外来で診療をするのは普通だろう。大学院生なので、金を払う学生である。学生なのだから、いくら外来診療をさせても、お金を払う必要がない。つまり無給で働かせることができるのだ。
無給でないにしろ、賃金は安い。教育しているから、お金を払わなくていいと思っているのだろう。他の病院にいけば、10倍近い給料がもらえる。大学病院がこんなに安い給料で働いてくれるのは、医師の側にも給料以外のメリットがあるからだ。医師人件費を節約すれば黒字にするのは簡単である。あとは、赤字を垂れ流すようなところだけおさえればいいのだ。
自分の場合、医師の少ない耳鼻咽喉科だったので、4年目には助手になり公務員待遇になれた。内科や外科などのメジャー系では、10年経っても助手になれず、無給状態で働いている医師は多い。昔も今もあまり変わらないかもしれない。
