傷病手当金について | 耳鼻科医として、ときどき小児科医として

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以前にアメブロで書いていましたが、一時移籍し、再度ここに復活しました。専門の耳鼻咽喉科医としての記事を中心に、ときにサブスペシャリティな小児科診療のこともときに書いていきます。

 

 

この記事をみると、傷病手当金をもらう人が増えているそうだ。仕事を病休すると、手当金をもらうために申請する人が増えている。

 

労働に関する疾病の場合には、労災保険の対象になるのだが、会社が労災を使うのを嫌がるようだ。うつ病が、労働から発生したものなのか、本来の個人の病気なのかはなかなか判断は難しい。

 

コロナをきっかけに傷病手当金を貰う人が増えたような印象はある。ただ、医療者のように仕事でコロナ患者を診ている人が、コロナにかかれば仕事による疾病と思われる。ただ、プライベートでうつったのではないかと言われると、その区切りはすごく難しい。

 

傷病手当金の診断書交付量は100点、1000円である。患者負担は3割の300円。実はこの値段は昭和の頃に決められて、未だに点数は変わらない。当院では普通の診断書は4000円にしているが、傷病手当金の診断書は1000円になってしまう。普通の診断書よりも、傷病手当金の診断書のほうが記載内容が細かく、手間がかかる。普通の診断書よりも安い料金でかかなければならないので、医師にとっては書きたくないものである。

 

診断書の形式をみると、3ヶ月分をまとめてかけるはずだが、1ヶ月毎に書いてもらえと会社から言われることも多い。手間が3回になってしまうので、一つにまとめてほしいとも思う。

 

この診断書が必要なのは、当院受診の患者に限られる。このため、サービスだと割り切って書いてはいるが、本音を言うと書きたくないたぐいの書類である。せめて、値段をあげてもらいたいと思う。

 

保険診療費用はここ20年以上ほとんどあがっていない。傷病手当金もその類なのだ。診断書料金は自費になるので、各医療機関で自由に値上げできるが、この傷病手当金だけはあげてはもらえない。