スギ花粉症と車の運転 | 耳鼻科医として、ときどき小児科医として

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以前にアメブロで書いていましたが、一時移籍し、再度ここに復活しました。専門の耳鼻咽喉科医としての記事を中心に、ときにサブスペシャリティな小児科診療のこともときに書いていきます。

スギ花粉症に用いる抗アレルギー剤には、「車の運転をしないように」という注意書きがある。これがないのは、たしかアレグラとクラリチンぐらいだったかと思う。車の運転をして事故でも起こされたら、薬の責任になりかねないと、これ以外の薬には必ず「車の運転をするな」と書いてあるわけだ。この二つの薬剤に関しては、眠気はたしかにでないが、効果が弱くて症状が抑えられない人がかなりいる。

 

「車の運転をするので眠くならないのをください」スギ花粉症の時期にこのように言われることがけっこうある。これには二つ問題がある。

 

一つは、そもそも眠気がでる体質なのかどうかである。まったく眠気の出ない体質の人でも、眠気がでない薬をと言われると、上記薬剤を選択することになる。これらの薬も効き目がよければ問題ないのだが、かなり弱い薬なので、症状を抑えられな確率がけっこう高い。

 

車の運転中に眠気が出て困るかもしれないが、眠気は運転する前からある程度わかる。眠いようなら、車の運転を避ける方法はある。車の運転中にスギ花粉症の症状がひどくて、くしゃみがでるほうが問題が大きいかもしれない。運転中にくしゃみをすると、一瞬目をつぶり、その間に車が突っ込むということが起こりえる。くしゃみは突然でてくるので、防御がしずらい。

 

眠気がでない薬はいいのだが、それらはかなり弱い薬になってしまうため、逆に事故を起こす可能性があるのだ。眠気が出やすい人はしかたないとしても、眠気が全くでない人まで、このような弱い薬を飲む理由はない。

 

まずは一度、自分が眠気がでるのかどうか。どの薬が眠くなるのかは、きちっと自分で知っておくべきだろう。